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著作権に関するお断り

−および画像修正例−


* このページの画像で「」印が付いているものはすべて、その左側が修正前、右側が修正後の画像です。



この「聖林写真館」では原則的にインターネット上でパブリック・ドメインとして出回っている画像のみを使用しています。それらの過半数がかなり質の悪いことは、インターネットで映画スターの写真などを探したことがあるかたなら、おわかりでしょう。それを出来るだけ修正し、画像サイズも揃えて、より快適なスライドショーをお届けしようというのが、このページのテーマです。

また、修正の範囲も単なる画像の輪郭だけでなく、欠けている部分を描き足したり余計な文字を取ったり、場合によってはモノクロ写真へ色を付けたり背景を入れ替えることさえあります。少しでも綺麗な画像でスライドショーが楽しめるよう様々な修正を加えた結果、より正確なタイトルは「フィクション・聖林写真館」といえるかもしれません。

したがって、インターネット上の他のスライドショーフォト・ギャラリーと根本的に違っており、レベルの違いをさておき、いわばアンディー・ウォーホールの「マリリン・モンロー」や「毛沢東」と近い性質のものとお考え下さい。じっさい、手を加えていない画像が1枚もないのはもちろん、このスライドショーの画像が必ずしも現実の女優と姿と一致しないことをお忘れなく!

どのように手を加えてあるかといえば、まず冒頭の「エイドリアナ・スクレナリコヴァ」を見て下さい。左はインターネットで出回っている画像、それを修正したのが右側です。スライドショーの画像はすべて解像度300dpi縦600ピクセル横が450ピクセル、600ピクセル、800ピクセル3パターンのいずれかで統一されており、縮小画像はそこから起こします。スクレナリコヴァの例なら、画像サイズを600×600ピクセルへ拡大し色調を整えた後、ぼやけた輪郭をさらに拡大して描き直してゆくわけですが、欠けている膝の形状などは想像するしかありません。

そこまでの作業が終わり、影を加えるなどの後処理まで十数分しかかからない画像のいっぽうでは数時間かかるものも珍しくなく、言い換えるとスライドショーの中で雑な画像が残っている場合は修正のための時間的な余裕がなかったということです。それらはおいおい修正してゆくか他の画像と入れ替えてゆきます。中でも修正が面倒なのは・・・・・・

 

このシャーリーズ・セロンの画像は元のサイズが小さい上、圧縮比を上げて保存されており、そうとう質の悪いものでした。修正前と後の違いは左側の縮小した全体図だとよくわからないかもしれず、顔の部分だけを修正後の450×600ピクセルの画像から切り取ったのが左側です。同じサイズまで拡大した元のサイズと並べてみて下さい(修正はこのぼやけた顔を400パーセントか800パーセント大まで引き伸ばして行います)。

ここまで質の悪い画像の修正はほとんど1から描くのと変わらず、セロンの顔と違って馴染みがない背景の額縁など、別のショットを探し、そちらを参考に描いたりするわけです。しかし、別のショットを探すプロセスも手間取るばかりか、セロンのような見つかるケースはむしろ稀でしょう。その点、表紙などの画像から文字を取り除くほうが確実ながら、これまた手間はかかります。

   

たとえば、左側がインターネット上で出回っている「Maxim」誌の表紙を飾ったケリー・ヒューの画像と、それを修正したものです。これだけ文字で埋まっていると、1つ1つ取り除く手間はご想像いただけるでしょう。右側のナオミ・ワッツしかりです。中央のトム・クルーズニコール・キッドマンの元の画像は表紙と違いますが、中央よりやや下へ2人名前が大きく入っており、それを取り除くのは思いのほか面倒な作業でした。何が面倒だったかといえばクルーズの髭面、アップの髭面だと女性の肌のような誤魔化しはききません。

もともと文字が入っていない画像の場合、最近はDSLなど高速回線の普及でインターネット上の画質が急速に良くなりつつあり、いわゆるギャラリーとは別のウォールペーパー1024×768ピクセルを用意するホームページも増えてきた一方、素材が良くなればなるほど目立つのは料理の腕の悪さです。ウォールペーパーの一部へ一見まともな画像が使ってあると思い、画像の部分だけを取り出すと修正の痕跡を見つるというケースは最近やたら目立ちます。

その99パーセント以上が素人によるもので、残る1パーセントもこれまで巧いと感心させられたものは(1枚として)ありません。修正の痕跡を残さないほど巧いため見過ごしたものがあるのでは?・・・・・・と思われるかもしれませんが、ピクセル値単位まで拡大すれば、少なくとも手を加えたかどうかぐらいはわかります。それさえわからないほど高度な技術を持つ者が修正した画像なら、まずパブリック・ドメインとしてインターネットへ流れることはないでしょう。

ともあれ面倒なのが素人の修正で、画質は良くなって修正の手間が省けるよりは素人の修正を修正する二度手間のほうが、むしろ大変なのです。どう大変かの説明は長くなるので省くとして、ここではそのごく初歩的な例として背景を復元したパターンを1つだけご紹介しておきます。

 

ジェニファー・ロペスのこれら2枚の画像が同一のセッションで撮られたことは明白ですが、インターネット上、セットとしては出回っていません。別々のソースから拾ったうち右側のショットがどういう背景なのか、左側のショットを見つけなくては知る由もないのです。そういうわけで、当初、背景がないままご紹介していた右側のショットへ、左側の画像を追加する時点で背景を描き加えました。

右側の画像に背景を描き加えると同時、左側の画像へは横幅を長くして足らない部分を描き加え、従来ならそこまでで終わるのが、2枚セットとなれば両者のトーンを統一しなくてはなりません。ソースが異なると同一セッションのショットとは思えないほど色調全体のイメージが変わってしまいます。

また、スライドショーの場合、1枚1枚の画像もさることながら、どのような順序で見せるかが重要です。色調や背景を統一しただけで十分とはいえず、同じセッションのショットが増えれば増えるほど、それをどう並べるかで印象は違ってきます。たとえば、次のレニー・ゼルウィガージェイミー・プレスリーの各3枚セットですが、どちらも元の背景はが入っていたり別の色で、画質や色調もバラバラでした。それをここまで修正統一して、なお並べる順序を変えれば雰囲気も変わるわけです。

         

ただ、形状を想像して描いた先のスクレナリコヴァの膝やセロンの表情同様、修正統一した元の色調までは判断のしようがなく、このプレスリーの着ている下着も実際はもっと鮮明な赤ピンクかもしれません。いつか機会があれば、これらスライドショーに採用したインターネットで出回っている画像のオリジナルを見たいものです。

想像力の正確さはさておき、以上が画像修正の基本的なパターンで、それをもう一歩進めるとモノクロ画像へ色を付ける昔ながらのテクニック「人工着色」などもあります。次のダリル・ハンナはその好例です。もし、彼女のギブソンが特注でチェリー・サンバーストと違う色だったら?・・・・・・人工着色の場合は想像力の正確さがさらに保証の限りではなく、ハンナの右隣のシャロン・ストーンケーティー・ホームズとて同じことがいえます。

   

その他、全般的な修正箇所としては作者が艶っぽくないと判断した場合、刺青ボディーピアスを取ったり、持っている煙草を削除したり、下着を脱がせたり着せたり、独断と偏見に満ちあふれたスライドショーでもあります。しかし、自然の姿への拘りは人一倍強く、写真に裏焼きの疑問があれば、他の写真と表情を比較するなり、ほくろなどの肉体的な特徴を追求し、裏焼きでなければそれでよし、裏焼きなら本来の状態へ戻すまで納得しません。

その拘りの延長が次のシャロン・ストーンの画像です。元の画像は、見ておわかりのとおり、本人とかけ離れた体形にストーンのだけを貼り付けたのが明らかなものでした。素人の雑な仕上げとはいえ、なんとなく雰囲気があったので、この切り貼り細工をあえてスライドショーへ加えたわけですが、その際、画像の左右を描き足す他、ストーンの体形を研究し、乳房(バスト)の大きさと上腕の太さはそうとう縮小しています。

  ここをクリックすると拡大画像がご覧いただけます

右側のケリー・ヒューも、やはり遊び心から生まれた画像です。いつもの逆で修正画像が出発点となりました。きっかけは帰国した時に会った知り合いとの記念写真で、もらった写真を眺めているうち男2人だとどうも色気がなく、相手を入れ替えるとどうなるのであろうか?・・・・・・ふと思い立ち、「聖林写真館」からマッチしそうな画像を探すうち、この修正前の画像へ行き当たったのです。さっそく入れ替えてみた時点では、まさかスライドショーに加えるなど予想もしていません。

修正後の画像をクリックしていただくと、その面白半分で作った画像が表示されます(ヒューの腰へ回した作者の左手はトム・クルーズの右手を借用)。それを見るうちアルフレッド・ヒッチコックに習ってスライドショーへ自ら登場するアイデアが浮かびました。このパターンは今後も増えてゆきそうです。こうしてますますフィクション化し、モノクロ写真の人工着色やとうとう作者自ら参加するまでに至った「フィクション・聖林写真館」、今後どう発展しようとインスピレーションを刺戟するようなご意見ご希望ならいつでも大歓迎です。

最後にもう1つだけお断りしておくと、もとより著作権侵害の意図はありませんが、インターネットの性格上、パブリック・ドメインのようで実際はそうじゃない場合もあります。もし、このスライドショーで使用している画像へパブリック・ドメインでないものが混ざっているとお気づきの著作権所有者は、admin@cybersaizensen.comまでその旨をお知らせ下さい。そうすれば確認が取れ次第、著作権の使用条件を交渉するか、あるいはその画像を外します。


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