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ハリウッド・ベスト10

(1999年7月16日)



1位:
この映画のオフィシャル・サイト
"American Pie"(ユニバーサル)       コメディー
クリス・オーウェン、トーマス・デランジ主演

週末興業成績/総売上:  1,871万ドル/1,871万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 2,508館/1週間
 
2位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Wild Wild West"(ワーナーブラザーズ)  アクション
ウィル・スミス、ケビン・クライン主演

週末興業成績/総売上:  1,683万ドル/7,657万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 3,342館/2週間
 
3位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Big Daddy"(ソニー)            コメディー
アダム・サンドラー、ジョーイ・ローレン・アダムス主演

週末興業成績/総売上:  1,603万ドル/11,648万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 3,254館/3週間
 
4位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Tarzan"(ディズニー)            アニメ
グレン・クロース、ロージー・オダネル(声優)

週末興業成績/総売上:  1,081万ドル/12,901万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 3,131館/4週間
 
5位:
この映画のオフィシャル・サイト
"The General's Daughter"(パラマウント) スリラー
ジョン・トラボルタ、ジェイムズ・ウッズ主演

邦題: 「将軍の娘 エリザベス・キャンベル
週末興業成績/総売上:    793万ドル/7,918万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 2,710館/4週間
 
6位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Arlington Road"(コロンビア)       ドラマ
ジェフ・ブリッジーズ、ティム・ロビンス主演

週末興業成績/総売上:    752万ドル/752万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 1,631館/1週間
 
7位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Star Wars: Episode 1/The Phantom Menace"
(20世紀フォックス)
             SF
リアム・ニーサム、イワン・マクレガー主演

週末興業成績/総売上:    749万ドル/38,518万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 2,447館/8週間
 
8位:
この映画のオフィシャル・サイト
"South Park: Bigger, Longer and Uncut"
(パラマウント)
               コメディー
トレイ・パーカー、マット・ストーン主演

週末興業成績/総売上:    706万ドル/3,550万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 2,128館/2週間
 
9位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Austin Powers: The Spy Who Shagged Me"
(ニューライン)
               コメディー
邦題: 「オースティン・パワーズ:デラックス
マイク・マイヤーズ、ヘザー・グラハム主演

週末興業成績/総売上:    683万ドル/18,252万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 2,108館/5週間
 
10位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Summer of Sam"(タッチストーン)     ドラマ
ジョン・レグイザモ、ミラ・ソルビノ主演

週末興業成績/総売上:    347万ドル/1,406万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 1,536館/2週間



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画像による索引
予告編はここをクリックして下さい ご存じのとおり、映画史上にその名を残す巨匠スタンリー・キューブリックの13作目で遺作となったサイコ・スリラーだ。今年の3月、完成して1週間後に他界したキューブリックの描く異様な世界は、セックス絡みの「暴露と否認」や「誘惑と拒絶」など赤裸々な人間の本性がモチーフとなり、一種独特の雰囲気を醸し出している。ニューヨークで開催される16日のワールド・プレミアに先駆け、L・Aのクルー試写会へ招待されて出かけた結果、ずっしりと見応えのある内容は評判以上であった。これまでも人間性の奥に秘められた魔性や暴力といった冥(くら)い部分へ焦点を当て、いろいろと話題を提供したキューブリックの創造性が、この映画ではハリウッドのパワー・カップル、トム・クルーズとニコール・キッドマン夫妻の存在感と相まって見事に開花した感が強い。黒いガウンを足下へ落として全裸になったキッドマンの後ろ姿で幕を開ける物語は、ニューヨークの5番街を舞台に、いっけん華やかな人間模様の陰で蠢(うごめ)く欲望の世界を浮かび上がらせてゆく。主人公のカップルが微妙な心理ドラマを繰り広げる中で、隠されたセックス願望は姿を現わし、巧妙な脚本と相まって彼らの心の襞(ひだ)がくっきりと見える奥の深い作品だ。原作は19世紀のウィーンの物語で性欲がテーマの小説“トラマノビル"、その時代を現代へ置き換えてキューブリック自ら脚色している。見せ場は5番街の高級マンション、売春婦の怪しげなアパートなどで展開する欲情の世界を、生々しい照明効果を駆使してビジュアルに描きあげた点だろう・・・・・・医師ビル・ウィリアム博士(クルーズ)とその妻アリスは、お互い着替えの途中で欲情するほど夫婦仲がいい。豪華マンションのクリスマス・パーティーへ招かれ、シャンペンでほろ酔い加減のアリスは粋な年輩の紳士と、ビルはビルで両手にブロンド美女を従え、それぞれ自由奔放なセックスに没頭と思いきや、ブロンドの1人がトイレで麻薬(ドラッグ)をやりすぎて危篤状態。マンションの主から助けを求められたビルは巧くその場を処理するのだが、死と直面した興奮は帰途に就いた彼を異常なほどの性欲へと駆りたてる。帰宅後、お互いの浮気を告白しあい恍惚としたセックスを経験するウィリアム夫妻ながら、船員との浮気を克明に語るアリスへ聞き入るビルの心で嫉妬心が芽生えていた。そんな彼の心は、往診先で亡くなった患者の娘から情熱的な口づけと愛を告白されてさらに揺れ動く。その反動が売春婦と一時を過ごさせたあげく、とうとう彼はフリー・メイソンらしき秘密結社の乱交パーティーへ係わってしまう・・・・・・告白、嫉妬といった感情が夫婦の仲をドロドロとした欲情の世界に追いこんでゆく物語は、19世紀ハプスブルグ王朝のデカダンスをニューヨークへ置き換えたというだけでなく、芥川龍之介や太宰治などの世界にも通じるキューブリックの集大成だ。




(1999年7月16日)

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