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ぼくの家族
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- ぼくの猫は、毎朝、必ず腕立て伏せをするよう仕込んであります。
- 居間で母がメークを終えたところへ入ってきた父は、「おい、もう出かけるんだから、早く化粧しろよな」と、母の顔を見て言いました。一瞬、居間の空気が緊張度を増し、僕は用事を思い出した振りをしながら、母が口を開く前に自分の部屋へ引き下がりました。
- ある日、夫婦ゲンカの途中で父が母に「バカモノ!」と言おうとしました。しかし、間違って「バケモノ!」と怒鳴った結果、ケンカはさらにひどくなりました。
- 家族揃って夕食中、何かの拍子で怒った父は、「誰のおかげでメシが食えると思ってるんだ!」と言うつもりが、「誰のためにメシ食ってんだ!」と怒鳴ったので、ぼくと姉は同時に答えました。「自分のためだよ」・・・・・・と。
- 入院の予約をし、自宅待機中の父へ、病院から電話がかかってきました。突然「明日、入院して下さい」と言われても、まだ先のことだと思っていた父は心の準備が出来ていません。思わず「今、ちょっと身体の具合が悪いので、少し延ばしてもらえませんか?」と応えてしまいます。すると、病院側は「はい、わかりました」と、なんら疑問を抱くでもなく答えました。
- 酔っぱらって帰宅するや居間で寝込んだ父へ、「自分で這(は)って行ってよ」と母が言うと、なぜか父は「ハッ!」と呟(つぶや)くだけです。動こうとしない父に母が同じ台詞を繰り返すと、父は再び「ハッ!」と呟(つぶや)き、その後、母が何度も声をかけても父はただ「ハッ!・・・・・ハッ!・・・・・・ハッ!・・・・・ハッ!・・・・・・」
- 姉はボーイフレンドにフラれ、ここしばらく元気がありません。見かねた父は、なぐさめようとしたのですが、「おまえ、人間は顔じゃないぞ!」と言うつもりで「おまえの顔は人間じゃないぞ!」と言ってしまいました。以来、ますます消沈ぎみの姉です。
- 父:「大事なことだから、よく聞けよ。お父さん1回しか言わないからな」
姉:「大事なことなのに1回しか言わないの? なんで?」
- 母:「『買う』の反意語は?」
姉:「『我慢する』」
ぼく:「『見るだけ』」
- ぼく:「鉛筆のHやBって何?」
姉:「Hはハードで硬さのこと。Bはブラックで濃さのこと。わかった?」
ぼく:「わかった。Hの時は硬さや濃さが変わるんだ」
姉:「・・・・・・」
- エアロビクスを習い行った姉に友達から電話がかかり、応えたのは母です。あいにく横文字に弱い母が、「娘ならアクロバットに行っています」と言った瞬間、ぼくは台所で飲みかけのコーヒーを吹き出してしまいました。
- プロ野球ニュースでアナウンサーが「ヤクルトのルーキー、伊東」と言うのを聞いた母が、誰にとはなく呟(つぶや)きます。「日本人ぽい人ね」・・・・・と。
- 母と甘味屋さんへ行った時のことです。母は田舎汁粉、ぼくは御膳汁粉を頼みました。しばらくして2つの汁粉を持ってきた店員が盆から片方を取り、「田舎はどちらですか?」と聞きます。そして、母がとっさに「和歌山です」と答えました。
- 偏頭痛がおこるたび、母は氷で額を冷やします。昨夜も夜中に偏頭痛が起こり、暗闇の中をフラフラと台所へ行くと、冷凍庫からあらかじめビニール袋に入れてある氷を取り出し、額にのせて眠ったのです。そして翌朝、目を覚ました母の枕元では、解凍された2匹のイカが転がっていました。
- 母はぼくが小さい頃、新鮮な魚を「死にたてピチピチ」と言うのをとても嫌がりました・・・・・・だって、本当のことじゃありませんか!
- やはりぼくが小さくて、まだ祖母が生きていた頃、「おばあちゃん、雷って電気なんだって?」と聞きました。すると祖母は、「そんなことないわよ。だってランプの時代から雷はあったでしょ」と、言いました。
- もっと小さい頃のことなのでぼく自身は憶えていませんが、外出中の母は息子がちゃんと留守番をしているかどうか確かめようと、他人を装って家に電話をかけました。母から「もしもし、お母さんいる?」と聞かれたぼくは「いらない」と答えたそうです。
- 母は、「あてにするな、親の遺産と宝くじ」という言葉が気に入り、トイレへ貼りました。小学生だったぼくは、「あてにするな」の次へ「ら」の文字を書き加えました。
- ぼくの家はクリーニング屋です。ある日、表の張り紙を見たお客さんが、「いま、セール中ですか?」と聞いたのを「いま、生理中ですか?」と聞き間違えた母は、「10年以上前に終わってます」と言いました。
- 62歳の母は記憶力が悪くなったからと、キャッシュカードの裏へ黒のマジックで、その暗証番号を大きく書いています。
- 夕食後、テーブルの横でうたた寝をしながらうなされる父に、ぼくと母は「悪い夢でも見ているのかな?」と話していました。すると、突然「ライダー、助けてっ!」と父が叫びます。ちなみに先月、父は64歳の誕生日を迎えたばかりです。
- 父がメガネを作りに行った時のことです。店員から「無色ですか?」とレンズの色を聞かれ、何を勘違いしたのか、父は「いいえ、クリーニング屋を経営しております」と、自分の職業を答えていました。
筆者から一言
「僕の家族」に含まれる小咄(ジョーク)の多くは、原案がパブリック・ドメインとしてインターネット上に広く出回っており、筆者のオリジナルを含めて転写は読者のご自由です。 |
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