ビル・ゲイツGM


 かつてビル・ゲイツは言いました。「もし、GM(ジェネラル・モータ−ズ)がコンピュータ業界のような絶え間ない技術開発競争にさらされていたら、私たちの車は1台の価格が3,000円、1リットル当たりの燃費は500キロとなっているだろう」

 それを聞いたGM側が応えて曰く、「もし、GMにマイクロソフトのような技術があれば、わが社の自動車は次のような性能となっているに違いない。

  • これといった理由がなくても2日に1回はクラッシュする。

  • ユーザーは、道路のラインが新しく引き直されるたびに、新車を買わなければならない。

  • 高速道路を走行中、ときどき動かなくなるが、これは当然のことであり、淡々とエンジンを再起動し、運転を続けることになる。

  • 左折をするなど、なんらかの運転操作を行えば、これが原因でエンストし、時によっては再起動すらできなくなり、結果としてエンジンを再インストールしなければならない。

  • 車に乗ることができるのは、『Car XP』とか『Car Vista』を買った本人1人だけで、それ以上乗る場合、人数分の座席を新たに買う必要がある。

  • マッキントッシュがサンマイクロシステムズと提携すれば、もっと信頼性はあり、5倍速く、2倍運転しやすい自動車を生産するだろう。ただし、全道路のたった5パーセンしか走れないのが問題である。

  • オイル、水温、発電機などの警告灯は、まとめて『ジェネラル・カー・エラー』という警告灯1つだけになる。

  • 座席は身体の大小、足の長短等で調整できない。

  • エアバッグが作動する時は、まず『本当に作動してもいいですか?』という確認がある。

  • 車から離れると、理由もなくドアはロックされ、外に閉め出されることがある。ドアを開けるには、(1)ドアの取っ手を上にあげ、(2)キーをひねりながら、(3)ラジオ・アンテナをつかむという、3つの動作を同時に行えばいい。

  • GMは、ユーザーのニーズにかかわらず、オプションとしてランドナクナリー社(GMの子会社)の豪華な道路地図の購入を強制する。もしこのオプションを拒否した場合、車の性能は50パーセント以上落ちてしまう。そして、司法省がGMを提訴する。

  • 運転操作はニューモデルが出るたび覚え直す必要がある。なぜならば、それ以前の車とは運転操作の互換性がないからである。

  • エンジンを止めるときは『スタート』ボタンを押す。

  • ドライバーは座る代わりに運転席へインストールさせられる。

  • 新車を購入後、『この車を使用中に起きたいかなる障害、損害に対してもGMは責任を負わず』という契約に合意した場合のみ、ドアの封印を破れる。

  • いつどこで車が突然とまろうと、暴走しようと、あるいは雨漏りがしようと、それらは総じてバグである」・・・・・・と。

 さて、軍配はどちらに?



 ビル・ゲイツといえば、こういう小咄(ジョーク)もあります。独身時代が長かった彼の結婚は、マスコミの間でかなり話題になったものです。その結婚初夜が明けて、新婦は新郎へ溜め息まじりで言いました。
 「あなたが、なぜ『マイクロソフト』という社名をつけたのか、ようやくわかったわ!」

 ゲイツは本当に粗チンなのか、はたまたそれが晩婚の理由なのか、真相はどうあれ、当「ハリウッド最前線」の知るところではありません。


筆者から一言 

「ビル・ゲイツ対GM」は、パブリック・ドメインとしてインターネット上に広く出回っている小咄(ジョーク)をアレンジしたものであることをお断りしておきます。