ゴルフ


  •  暮も押し迫ったある日のことです。2人のゴルファーが18ホールを回っている途中、ゴルフ場と隣接した池に差しかかると、その凍った池では若者がアイススケートを楽しんでいます。ゴルファーの1人は、その若者を指差し、
     「おい、見ろよ。この吹雪の中でアイススケートをしてる馬鹿がいるぜ」

  •  これからティーショットという1人のゴルファーが、真剣な表情で前方遙かを見上げたり見下ろしたり、あるいは風速や風向きを計算したり距離を測ったりで、なかなか打とうとしません。業を煮やしたもう1人のゴルファーが、
     「おいおい、いいかげんにしなよ! いったい、なにをぐずぐずしてるんだ?」
     「いやね、あのクラブハウスで女房がこっちを見てるんだ。完璧なショットを打ちたいだけさ」
     すると何を勘違いしたのか、
     「無理だってば・・・・・・ここから彼女にボールが当たるチャンスなど万に1つもないぜ!」

  •  山越えのティーショットを打ったゴルファーが、次のフェアウェイに向かいます。そこでは自分の打ったボールが当たったらしく、1人のゴルファーがしゃがみこんで唸っているではありませんか!
     打ったほうのゴルファーが駆けつけ、
     「すいません、大丈夫ですか?」
     すると、当たったほうのゴルファーが顔を上げ、
     「わたしは弁護士なんだが、これは高くつくよ。まあ、5千ドル前後の賠償金を覚悟しておいたほうがいいだろうね」
     「本当にすいません。でも、大声で注意してから打ったんですけど?」
     「ふ〜む・・・・・・それなら、きみの勝ちだ」

  •  ある日、ドライビングレンジで昔馴染みのゴルファー2人が顔を合わせました。数年ぶりの再会に話は弾み、お互いの近況や自分達のスイングなどゴルフと係わる諸々の話題が出尽くした後、
     「ところで、きみの家族は元気かい?」
     「ああ、みんな元気だよ。つい先日も、女房へ新しいクラブ・セットを買ってやったところさ」
     この「女房へ新しいクラブ・セットを買った」を英語で「I got a new set of clubs for the wife」といえば、「女房と新しいクラブ・セットを交換した」という意味にもとれるのです。それを聞いた相手がどう解釈したのか真相まではわかりませんが、こう言います。
     「へ〜え、そりゃ、いい取引じゃないか!」・・・・・・と。

  •  ある家庭の主婦が押入の中を掃除している途中で、亭主の引き出しから3個のゴルフボールと現金2千ドルを見つけました。その理由を問いただすべく、彼女はゴルフに行って留守の亭主が帰るのを待ちます。
     帰宅した亭主は、女房が引き出しの中身を見つけたと知って、
     「お前にこれを隠したことは謝る。この際だから告白すると、わたしは過去30年間、お前を裏切るたび、この引き出しへボールを1個づつ入れてきたんだ」
     それを聞いた女房はショックを受け、怒りがこみ上げてくる一方で、よくよく考えれば30年に3回なら、そう悪くはありません。浮気であれなんであれ、許せる気もするのです。しかし、まだ2千ドルが残っています。
     「じゃあ、この現金はなんなの?」
     「ああ、それかい。ボールが12個たまるたびに売ったお金さ」


筆者から一言 

「ゴルフ」に含まれる小咄(ジョーク)は、それぞれの原案がパブリック・ドメインであり、著作権の対象となりません。