弁護士
アメリカで多く、日本で少ない職業が弁護士と精神分析医です。そのせいかアメリカの場合、何かトラブルが起こると弁護士を雇い、結局、得をするのは双方の弁護士だけという冗談みたいな状況となっています。かといって、弁護士を雇わないと負けて損をするのですから、損を減らすために雇うようなものです。そんなアメリカなので、弁護士の小咄(ジョーク)はいくらでもあります。
- 「あなたは依頼料の高い弁護士だそうですね・・・・・・500ドルで2つの質問に答えてもらえますか?」
「もちろんですとも。で、2番目の質問は何ですか?」
- 2人の弁護士仲間が銀行にいる時のことです。数人の武装グループが押し入ってきて、1人は窓口へ突進、別の1人は入口を監視、もう1人はフロアの真ん中に立って怒鳴ります。
「よし! 全員壁に向って立て。持ち物をすべて出すんだ。金目のものはすべて、時計も財布もだ」
と、片方の弁護士が仲間の弁護士へ何かを握らせ、握らされたほうは自分の手を見るそぶりもなく、
「なんだ、これは?」
「お前から借りていた100ドルだよ」
- とある避暑地へ出かけた医師が、古くからの友人である弁護士と偶然出会いました。医師は驚いて訊ねます。
「君もバケーションとはね! どうしたんだい?」
「いや、じつは家が火事になってしまって、その保険金でね」と答えた弁護士が、今度は医師へ聞き返します。
「そういう君は?」
「似たようなものさ。じつは家が洪水で流されてしまって、その保険金でね」
すると弁護士は目を丸くして、
「すごいな! いったい、どうやって洪水を起こしたんだい?」
- 道路上におけるリスと弁護士の違い【その1】
自動車で轢きそうになった時、その相手がリスなら運転手は急ブレーキをかけるが、弁護士ならアクセルを踏み込む。
- 道路上におけるリスと弁護士の違い【その2】
自動車で轢いてしまったら、その相手がリスなら運転手はバックして生死を確かめるが、弁護士ならバックしてもう一度轢く。
- その弁護士はちょっと飲みすぎたようでした。車を運転して家に帰る途中、前の車へ軽く追突してしまいます。車を降りた弁護士が、前の車の運転手をまるめこもうと、
「おい、あんた、ついてないな。俺は弁護士だ」
すると相手は、
「ついてないのは、おまえさんのほうだよ。俺は判事だ」
- 1人の売れっ子弁護士が週末を過ごすべく、10万ドルのベンツでラスベガスへ行き、200万ドルのバスに乗って帰ってきました。
- 弁護士が家を塗り直しているところへ浮浪者がやってきて、いくらか小銭を稼げないかと尋ねました。そこで弁護士は言います。
「いいとも。このペンキの缶を持って裏に回り、ポーチを塗ってきてくれ」
15分後、浮浪者が戻ってきて、
「旦那、終わりましたよ」
「えっ、もう終わったのかね?」
浮浪者は答えます。
「へぇ。でも、あれはポーチ(ポルシェ)じゃなくて、ベンツでしたけど」
- 日本語では、牢屋(ジェイル)のことを弁護士(ローヤ)というらしい。
- 航空機がエンジン・トラブルを起こし、機長は客室乗務員へ乗客を席につかせ、緊急着陸の体勢を取らせるよう指示しました。そして数分後、
「みんな用意はいいか?」と、機長が確認すると、
「みんな座っています。ただ、弁護士が1人、名刺を配って歩いていますけど・・・・・・」
- 「アラスカのど真ん中へ旅客機が墜落した。TV局は自社ヘリを飛ばして現場に急行、救急隊員はありったけのスノーモービルですっ飛んだし、ホワイトハウスは米軍へ緊急指令、一個師団の降下部隊が出動した。で、一番最初に現場へ着いたのって誰だと思う?」
「弁護士だろ?」
- 弁護士がリンゴを持って農夫に言いました。
「このリンゴ、100ドルで買いませんか?」
「なんだって、そんなに高いんだね?」
「このリンゴで200ドル稼ぐ方法があるからですよ」
農夫は聡明そうなその弁護士へ100ドルを支払い、リンゴを受け取ります。すると、弁護士は、
「では、そのリンゴを持って隣人にこう言いなさい。『このリンゴ、300ドルで買いませんか?』と」
- NASAが火星への有人飛行を計画したものの、問題は乗員が1人だけで、地球に帰って来られない片道飛行ということでした。そこで、技術者と医者と弁護士へインタビューをした記者が、
「いくらもらえるなら、行ってもいいですか?」と聞いたところ、
技術者は、
「100万ドル。それを母校へ寄付して研究に役立ててもらいます」
続いて医者が、
「200万ドル。100万ドルを家族へ残し、残りは医学の発展に役立ててもらいます」
最後に弁護士は、
「300万ドル」と答え、記者が聞き返します。
「他の2人より多いですが、なぜ?」
「私が200万ドルもらって、残りの100万ドルでさっきの技術者へ火星に行ってもらいます」
- 大企業の社長が盛大なパーティーを開き、招待を受けた主治医はパーティー会場で社長から持病について長々と質問を受ける破目となりました。ようやく解放された医師が、知り合いの弁護士へ、
「一つ尋ねたいんだが、法律的には診察室以外で医学的助言を与えた場合、謝礼を請求できるんでしょうか?」
「ええ、もちろんです。遠慮なく請求しなさい」
その翌日、医師のもとに弁護士から法律相談の請求書が届きました。
- 検事:「何があったのか、ここで話して下さい」
被告人:「ナイフでオレンジの皮をむいてました。すると人が来て、オレンジの皮で転んだかと思うと、私のナイフに向かって倒れたんです」
検事:「3回も続けて転んだのですか?」
弁護人:「異議あり!」
- 裁判官:「なぜ、君の弁護士は辞めたのかね」
被告人:「はい、10万ドルを盗んだのが私じゃないとわかったからです」
筆者から一言
「弁護士」は、パブリック・ドメインとしてインターネット上に広く出回っている小咄(ジョーク)をアレンジしたものであることをお断りしておきます。