大統領


 大統領は一国を代表する存在だけに、小咄(ジョーク)も少なくありません。やはり圧倒的に多いのは米大統領関連です。

  •  レーガン大統領は言いました。
     「私はアメリカ大統領としての資質をすべて備えている。まず、第1に抜群の記憶力、そして第2に・・・・・・え〜っと、なんだったかな?」

  •  やはりレーガン大統領のジョークで、アメリカ人、フランス人、ドイツ人の医師が夕食のテーブルを囲んでいた時の話です。自分の国の医学の水準について自慢を始めたフランス人医師が、
     「私の国では、今にも死にそうな男へ別の男の心臓を移植したんです。そうしたらその男は1年後、元気に職を探していました」
     ドイツ人医師が負けじと言います。
     「私の国では、ある男へ別の男の大脳を移植したんです。そうしたらその男は、半年後にもう職を探してましたよ」
     と、アメリカ人医師がうんざりしたように、
     「どっちも甘いね。おれの国ではハリウッドのケツの穴を国の脳みそへ移植したんだ。そうしたら、国民の半分がすぐに職を探し始めたんだぜ」

  •  ブッシュ大統領とチェイニー大統領補佐官、そしてラムズフェルド国防長官が大統領専用機(エアフォース・ワン)に乗って話していた時のことです。言い出したのは大統領でした。
     「ここから100ドル札を落とすと、誰かが幸せになれるね」
     そこで、大統領補佐官は、
     「私なら10ドル札を10枚落とします。そうすれば10人が幸せになれますから」
     「いや」と、口を挟んだ国防長官は続けて、「それなら、1ドル札を100枚落としたほうがいいでしょう」
     すると、3人の会話を聞いていたパイロットが、
     「あんたら3人を落とせば、世界中が幸せになりますよ」

  •  ブッシュ大統領にボディーガードが100人。そのうち1人が刺客だが、誰だかわからない。
     ミッテラン大統領に愛人が100人。そのうち1人がエイズだが、誰だかわからない。
     ゴルバチョフ大統領に経済顧問が100人。そのうち1人が正しいが、誰だかわからない。

  •  ブッシュ大統領の時代のことです。墜落しかかった飛行機に5人の乗客が乗っていました。しかし、パラシュートは4つしかありません。最初の乗客が、
     「ぼくはNBAバスケット選手のシャクイール・オニールだ。レーカーズのため死ぬわけには行かない」と言って、最初のパラシュートを着けて飛び降りました。
     2番目はヒラリー・クリントン、
     「わたしは前大統領夫人、世界中でもっとも著名な女性で今はニューヨーク選出の上院議員、同時に次の大統領候補へもっとも近い存在です」と言って、残ったパラシュートの1つを着けて飛び降りました。
     3番目はジョージ・ブッシュ、
     「わたしは現合衆国大統領です。世界の平和維持へ絶大なる責任がある。またそれ以上に、歴代大統領の中でもっとも知的な大統領であり、国民への責任があるから死ぬわけには行かない」と言って、パラシュートを着けて飛び降りました。
     4番目の乗客はローマ法王でした。彼は5番目で最後の乗客である10歳の小学生へこう言いました。
     「わたしはもうじゅうぶんに歳を取りました、また、この歳まで良き人間として、聖職者として生きてきて悔いはありません。最後のパラシュートはあなたが使って下さい」
     すると、少年はニッコリ笑って法王にこう言いました。
     「大丈夫、あなたのパラシュートも残っています。だって、アメリカのもっとも知的な大統領が僕のランドセルを背負って飛び降りてしまったんだから・・・」

  •  我が国のブッシュ大統領は神童だった。
     なにしろ8歳にして、現在と同じだけの知性と理解力を備えていたのだから。

  •  受けないジョークを飛ばすことで有名だった米カーター大統領、自分でもそのことは自覚しているのですが、訪日した際の講演でいつものようにジョークを飛ばしたところ、意外と会場は大爆笑です。よほど通訳の人が上手く訳してくれたのだろうと思い、
     「私のジョークはあまり受けないのだが、どんな具合に訳してくれたのかね?」と尋ねてみました。
     すると、通訳は、
     「はい、わたしは『いま大統領がジョークのようなことをおっしゃいました。どこが面白いのかはよくわかりませんが、とにかく皆さん笑って下さい』と申し上げました」

  •  北朝鮮の原発の査察受け入れ問題でカーター元大統領が素晴らしい外交を行いました。それに対して世間は、
     「彼は素晴らしい元大統領だ。最初から元大統領であってくれたら、どれだけ良かったことか」と反応しました。


筆者から一言 

「大統領」は、パブリック・ドメインとしてインターネット上に広く出回っている小咄(ジョーク)をアレンジしたものであることをお断りしておきます。