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(1999年12月)          




スターたちの趣味

売れっ子スターたちがいくら稼ぐか話題になっても、それをどう使っているかは、あんがい知られていないようです。絵画や骨董品の収集、不動産や株などの財テク、チャリティーへの寄付、ショッピングなどが妥当な線とはいえ、もう少し突っ込んで見ると、それぞれの性格が窺(うかが)えます。たとえば・・・・・・


アーノルド・シュワルツェネッガー

ボディービルダー時代からの不動産財テク家で知られる彼は、このところ1個2,500ドルというオランダ&オランダ社の革製骨董スーツケース蒐集に凝っています。


デミ・ムーア

2千体以上もある人形コレクションが趣味で、アイダホ州のヘイリーという田舎町に特製の「人形の家(ドールハウス)」を建てて保管しているほどの凝りようです。カンヌ映画祭へ出席した際、グッチのブティックを45分間貸し切りで1万5千ドルのショッピングをしたのは有名な話ですが、最近もサンタモニカの骨董市で6万ドル分を買い付け、人々の度肝を抜きました。

ブラッド・ピット

趣味は20世紀初期の絵画や家具、革の骨董ソファー蒐集で、ティファニー・ステンド・グラスにも目がないそうです。19世紀に創作された鼈甲製や、ムーア調のティファニー・ランプなどを求め、オークションの常連。

セリーン・ディオン

"タイタニック”の主題歌で一躍名をあげたこのカナダ人歌手は、自分よりも人にお金を使うことが趣味らしく、クリスマスは毎年28人の甥や姪たちへトイザラス(大手玩具店)のカタログを送り、それぞれが自分で選んだ品物をプレゼントする、サンタクロース顔負けの「叔母さん」ぶりを発揮しています。また、数年前のクリスマスには、
恵まれない幼少時代を分かち合った13人の兄弟姉妹へ現金を10万ドルづつプレゼントしたほか、毎年2回、数回しか着ていないシャネルやディオールの洋服を親戚の女性たちに譲る心優しいスターなのです。

ジェリー・サインフェルド

彼が主役のTV番組“サンフェルド”といえば、10年間視聴率トップの座を守り、惜しまれながら昨年で幕を閉じました。全米テレビ史上に名を残す番組だけのことはあって、現役中、週番組1回のギャラが百万ドルというサンフェルドは趣味もかなり過激で、ポルシェを収集しています。25台ある中でも自慢の1台が、創設者ポルシェ博士自身の持っていた最初で最後の特製空冷式911Sだとか!




いまギブソンは?

駄作といわれながらも最新作“ペイバック”をヒットさせたメル・ギブソンは、有名スターの手型足型が並ぶハリウッドの観光名所チャイニーズ劇場で最も多く写真を撮られる(つまり人気のある)スターです。彼の監督によるSF大作“ファレンハイト451(華氏451度)”は、原作がSFの大家レイ・ブラッドベリーの小説で、1966年にはフランソワ・トリュフォー監督("映画に愛をこめて アメリカの夜")が映画化しています。ここしばらくは主演候補ブラッド・ピットの動向が注目されたリメイク版ながら、ギブソンの超多忙なスケジュールのため、とうぶん実現しそうもなくなってきました。現在、彼が製作中の独立戦争映画“ペイトリオット”は年内いっぱいまでかかる上、休み明けの2月からナンシー・マイヤーズ("ファミリー・ゲーム/双子の天使")監督作“ホワット・ウーマン・ウォント”がクランクインの予定です。また、“ホワット・・・”で女心を理解できるロマンチックな主人公を演じるのと平行して、ギブソン自身、少年の頃からファンだった“3バカ大将”の伝記TV映画も製作します。ばかりか、自分の製作会社アイコン・プロダクションでは、有名なオックスフォード英語辞書を生みだした教授と、その誕生へ貢献した精神異常者で元殺人犯の物語“プロフェッサー・アンド・マッドマン”を企画中です。そして、ファン待望の“マッドマックス4”も脚本のアイデアを模索中と、ますます過密スケジュールのギブソン、いっこうにペースが衰えそうな気配はありません!





メリークリスマス.com

いよいよ12月です。クリスマス・プレゼントを探す季節となりました。間もなく西暦2000年を迎えるとあって、今年はいつもより趣向を凝らしたギフト商戦が予測されます。そこで、今回はハリウッドと馴染みのあるテーマ「映画」と「ファッション」に関連したショッピング・サイトを拾ってご紹介しましょう。これらの人気サイトを訪れれば、ハリウッドらしいプレゼントが見つかるかも・・・・・・


ムービー・プライス・ガイド

このページでは、大手6社の特価ビデオ・サイトを研究した素人映画ファンのブライアンが、価格の違いや送料から割引クーポンのことまで、さまざまな情報を懇切丁寧に教えてくれます。映画ファンだけのチャットルームもあり、シンプルなデザインの個人的なサイトながら、映画ビデオのショッピングでは強い味方となってくれるでしょう。

リール・コム

業界最大10万タイトルのビデオ販売が「売り物」で、デザインも洒落ています。新作の紹介、映画評、ハリウッド・スターへのインタビューなど、充実した内容です。とくに、どのビデオをプレゼントしようかと迷っているかたへお薦めしたいのは「ムービー・マッチ」のページで、プレゼント相手が好きな映画のタイトルを入力すれば、あとは検索エンジンが相手の気に入りそうなビデオを選びだしてくれます。

ビッグスター

「リール・コム」の縮小版といった感じの映画スーパー・ストア・サイトです。ここの「売り物」は“アポロ13"、"ジュラシック・パーク"、"ミッション・インポッシブル”といったメガ・タイトルはじめ、多くの話題作を1本10ドル以下で販売している他、ジャンル別のお薦め映画コーナーがあったり、25ドル以上買うとビデオかDVD1本のおまけ付き。

ケン・クレインズ

ビデオやディスクをネット上、最も安く購入でき、9千以上あるタイトルは、レーザーディスクが平均市価の3割で安いものだと9ドル、DVDは同じく市価の7割という嬉しい値段なのです。ディスクの場合、デジタル・サウンドであるかないかも表示されていて、技術的な質問があれば親切に答えてくれます。


eマーチャンダイズ

ここでは映画や人気TV番組の関連グッズを販売しています。たとえば“マジソン郡の橋”の1シーンを描いたマグ・カップ、“オースティン・パワーズ”の喋るキーホルダー、“スターウォーズ”キャラクターのネクタイ、“メン・イン・ブラック”の皮ジャンから、定番の映画Tシャツまでアイテムは豊富です。(右の写真は“オースティン・パワーズ”Tシャツ)。

アバ−クランビー&フィッチ

A&F(アバ−クランビー&フィッチ)といえば、いま西海岸で人気のメンズブランド、GAPやバナナ・リパブリックの大人版として、若手ハリウッド・スターの間で好評です。A&Fが出しているこのショッピング・ページは、セーター、ジーンズ、Tシャツなどの「売れ線」が、Aクラスのモデルを使った白黒プリントでセンス良くディスプレイされています。


ブルーフライ

ページ・デザインから高級なイメージは伝わってきませんが、扱っている商品そのものはニューヨークの7番街にある高級ブティック街をサイバー空間で再現したような内容です。プラダ、グッチ、カルビン・クライン、ドナ・カランといったブランド商品を大幅なディスカウント価格で販売しており、たとえば左のドナ・カラン製ジャケットが199ドル95セントと、女性にとってはたまらないサイトでしょう。メンズも扱っている他、ショッピング以外では、最新のトレンド情報やファッション界の有名なファッション・デザイナーの伝記コーナーなどがあります。

ガールショップ

ニューヨークのマンハッタンでもイースト・ヴィレッジはヤング・ファッション発祥の地として知られていますが、その流行りのブティックから集めた豊富な商品を「売り物」にするヒップなサイト。値段のほうは、ハリウッドの若手女優好みのデザイナー・ブランド、マージー・サイのブラウスが195ドル、NM70のスニーカーが65ドルといえば、おおよそは見当がつくのでは?





ポケモン現象

そもそも任天堂のゲームボーイ・ソフトとして人気を博した「ポケモン」ことポケット・モンスターは、いまや全米の子供たちのアイドルといえるほどの人気です。先月(11月)封切られた映画が、出だしの5日間で5,200万ドルを稼ぐメガヒットぶりにも、人気のほどは窺(うかが)えます。商品がヒットするのは、当然ながらそれなりの理由があり、一昔前「忍者タートル」はかっこよさで子供たちの人気をさらいました。最近まで「ビーニー・ベイビー」が全米を席巻していたのは、昔の野球カードやメンコ同様、コレクションという要素が欠かせません。最近は日本を含む世界中の人気者「ファービー人形」が成功した秘訣は、購買欲をそそる、つまり「どうしても欲しい」と思わせる人形自身の魅力です。ポケモンの場合、こうした各キャラクター商品が持つヒット性をすべて兼ね備えています。爆発的人気を呼んだゲームソフトから一人歩きを始め、TVアニメは視聴率ナンバーワン、千を超える関連キャラクター商品へのライセンス、そしてワーナーブラザーズが配給する先月の映画と、いよいよモンスターぶりを発揮し、「世紀のヒット商品」と呼ばれるまでになりました。ただ、関連商品の売り上げが世界中で60億ドルを突破した現在、売れすぎたせいか、学校や親の反響は芳(かんば)しくありません。ポケモン人気の火付け役となったカードを学校へ持ち込んだ生徒たちが、熱中のあまり授業に耳を貸さなくなった結果、ポケモン・カードを禁止する学校は全米規模で増えつつあります。それだけ人気があるカードの売上は3億ドル以上と、ティーン世代で最も人気のあるバンド、バックストリート・ボーイズとアン・シンクが去年出したレコードの売上を足してなお追いつかない凄さなのです。異常人気へ便乗する悪徳商売や、子供たちの狂騒ぶりに悩む親も増え、いまでは社会現象とさえなってきました。今年の7月、ニュージャージー州で起きた末端価格が25万ドル相当の「偽ポケモン・カード事件」は、その後、市販されているカードの信憑性にまで問題が及ぶほどエスカレートし、9月には何人かの親が「子供たちへ珍しいカードを求めて買わせようとする行為はギャンブルの奨励」という理由から、任天堂とカードの製作会社4キッズ・エンターテイメント社を告訴しています。これらの事件が今後は社会道義の問題に発展しそうな雲行きですが、いっぽうでは子供向けビタミン剤、歯ブラシ、バンドエイドなどのポケモン商品が続々と発売され、来年(2000年)も新作ビデオ・ゲーム4本と夏には映画続編の封切りが決定済みです。そこへ「ポケモン・テーマ・パーク」を企画中と聞けば、怪獣ゴジラ以来の、まさしく「アメリカ版黒船到来」といえそうな現象ではありませんか!




Merry Christmas
from Hollywood!

(1999年12月)

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