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(2020年1月)          


A Happy New Year!
from
Hollywood

今年も「ハリウッド最前線」を
よろしくお願いいたします!



ゼルウィガーの新作

レニー・ゼルウィガー(写真)の新作で、伝説のミュージカル女優ジュディ・ガーランドの秘話を描いた「ジュディ 虹の彼方に」が、日本では去年(2019年)9月27日の全米公開から約4ケ月遅れて今春(2020年3月6日)の公開が決まりました。この「ジュディ 虹の彼方に」は、ハリウッド黄金期を象徴する「オズの魔法使(1939年)」へ主演し、17歳で一躍スターダムを駆け上がり、その波乱万丈の人生と圧倒的なステージ・パフォーマンスで伝説のミュージカル女優として知られるガーランドの晩年に焦点を当て、彼女の知られざる苦悩、子供たちへの深い愛情、5番目の良人ミッキー・ディーンズとの恋を描き出してゆきます。物語の中心となっているのが、47歳の若さで世を去る半年前の1968年、冬のロンドンで行われた5週間の公演の日々です。ガーランドの大ファンだという主演のゼルウィガーは、正式なリハーサルの1年前から歌のコーチとトレーニングを開始し、その後、音楽監督のマット・ダンクリーと4ケ月間のリハーサルを行い、ガーランドの動きすべてをマスターしました。以前、ロブ・マーシャル監督作「シカゴ(2002年)」でゴールデン・グローブ主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)を獲得し、アカデミー主演女優賞にノミネートされたゼルウィガー、本作でも圧倒的な存在感を見せつけ、現在ゴールデン・グローブ主演女優賞(ドラマ部門)と全米映画俳優組合賞へ同賞にノミネートされています。「オズの魔法使」のドロシー役でスターとなってから30年が過ぎ、借金を抱え住む家もなくなったガーランドが、ロンドン公演を提案され、迎えた公演初日、「口がカラカラ。歌えない」と弱音を吐きながら、ステージの上では超一流のエンターテイナーの姿を見せ、公演は連日満席というシーンが予告編で公開中です。



フィンが言おうとしたことは?

先月(12月)20日から日米同時公開されている「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」で、ストーム・トルーパーの脱走兵フィンと主人公レイにまつわる説を、フィン役のジョン・ボイエガ(写真)がツイッターで否定しました。「スカイウォーカーの夜明け」は、ご存じのとおり「新たなる希望(1977年)」からスタートしたシリーズ42年の物語が幕を閉じる完結編です。本作では、「フォースの覚醒(2015年)」から主要キャラクターとして活躍してきたレイ、フィン、ポー・ダメロンが初めて一緒に旅をし、劇中でフィンは仲間たちと砂漠の惑星で砂の中へ沈みかけた瞬間、レイに何かを告白しようとしながらそのまま沈んでしまいます。その後、彼が何を告白しようとしたのかダメロンから追及され、答を明かすことはありませんでした。一見すると、フィンがレイへ愛を告白しようとしたようにも見えるものの、フィン役のボイエガ曰(いわ)く、「違うよ・・・・・・フィンは沈む直前、愛していると伝えたかったんじゃない」と(ツイッターで)否定したいます。また、エイブラムス監督がフィンのメッセージへ言及したという情報もあるのです。米映画芸術科学アカデミーで行われた「スカイウォーカーの夜明け」のスクリーニングに参加したファンから、この件を尋ねられたエイブラムスは、フィンがレイへ伝えようとしたのは自分がフォース感応者だということだったと答えたとか? しかし、別の参加者は同じ質問に対してエイブラムスが答えてくれなかったといいます。ちなみに、レイへの愛の告白を否定するボイエガの投稿に対し、多くのファンから「レイ、僕はポーを愛してる」と言うつもりだったんだろうと、とジョーク交じりの返信が寄せられているそうです。さすが「スター・ウォーズ」、どこまでも話題は尽きません!



「ワンダーウーマン3」

ガル・ガドット(写真)主演のDC映画「ワンダーウーマン(2017年)」の続編「ワンダーウーマン1984」を製作中のパティ・ジェンキンス監督が、既に「ワンダーウーマン3」のストーリーもまとまっていることを明らかにしました。彼女は、ブラジルのサンパウロで行われたコミコン・イベント「CCXP」へガドットとともに登場し、「ワンダーウーマン1984」の予告編を初披露して喝采(かっさい)を浴びたばかりです。その後、マスコミの取材へ、「私たちは既に『ワンダーウーマン3』のストーリーと、それ以降の展開を考えています。アマゾン族を主人公としたスピンオフ映画が進行中なので、全体の物語を把握しておく必要があったから」と説明しています。そのスピンオフ映画でジェンキンスは(監督でなく)製作総指揮を務めるそうです。したがって、彼女がメガホンを取る予定の「ワンダーウーマン3」は、構想がまとまっているものの、公開までしばらく待たなくてはなりません。「立て続けにやりたいとは思っていないの。前作から本作と立て続けで『ワンダーウーマン』をやったのは素晴らしい経験だったけれど、次はいったん休憩を入れたほうがいいと思っているわ。私は別の企画をやりたいし、ガル(・ガドット)だって別のやりたいことがあるしね。それと、あまり先のことまで予定を決めてしまうのは嫌なのよ。自分たちの作りたいと思う映画を作りたい瞬間がくるのを待つべきね」と本人は語っています。「ワンダーウーマン1984」の舞台は「欲望で溢れる狂乱の時代」1984年、最愛の恋人スティーブ・トレバー(クリス・パイン)を失い、悲しみや孤独と向き合っていた「ワンダーウーマン」ことダイアナ(ガドット)のもとへ、死んだはずのトレバーが現われるのです。そこからどう展開するかは、6月の日本公開までお待ち下さい。



予定変更

去年(2019年)の6月、年内は俳優業を休むと宣言していた「マイティ・ソー・シリーズ」のクリス・ヘムズワース(写真)36歳が、休みをさらに延長するそうです。クリスマス前日の朝、彼の出身地であるオーストラリアのTV番組で放送されたオーストラリアの番組「サンライズ」で語ったところ、2010年スペイン出身のモデルで女優のエルサ・パタキ43歳と結婚したヘムズワースは、インディア7歳、双子のサーシャとトリスタン5歳の3人の子供がおり、2014年パパラッチを避けるためロサンゼルスからオーストラリアのバイロンベイへ移り住んでいます。また、半年前のオーストラリア版「デイリー・テレグラム」のインタビューでは、年内俳優業を休むという話で、その理由として家族との時間を大切にするためだと説明していました。それが年末へ差し掛かって今度は、「今から休みを取る。多分6ケ月から8ケ月ぐらいだと思う。その間、ただ家でじっとしているにつもりだ」と発表しているのです。映画史上最大のヒット作となった「アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年)」のプロモーションで世界中を周った日々が「最も強烈な3週間だった」らしく、「俺はとても長い間、将来のことにへ目を向け、次にすべきことを追い掛けてばかりだったと気づいたんだ。そして理解した。これこそ、俺が取り組んできたことであり、夢見てきたことなんだ。この瞬間を楽しまなきゃいけない」と思い至ったと明かしています。ヘムズワースは去年の11月に「東京コミコン2019」へ参加した時、「マイティ・ソー・シリーズ」の第4弾でタイカ・ワイティティ監督作「ソー・ラブ・アンド・サンダー(2021年11月5日に全米公開)」の撮影が来年半ばの予定と語っていました。それまではオーストラリアで家族とゆっくり英気を養ってほしいものです。



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