1955年１月18日カリフォルニア州リンウッド市で生まれたケビン･コスナーは、いかにも｢アメリカン･ヒーロー｣と呼ぶにふさわしい｢アンタッチャブル(1987年)｣のエリオット･ネス役を獲てスターの座を獲得します。不遇の時代を経たのちの開花でした。

｢ウォーターワールド(1995年)｣の製作中、16年間連れ添った前妻シンディーと別れていますが、彼女との間にはアニー、リリー、ジョーの３児がいる他、未婚ながらブリジッド･ルーニーとの間でもリアムがいて、現在は４児の父親でもある独身男(バチェラー)です。

主な作品には、｢ラブINニューヨーク(1982年)｣、｢ファンダンゴ(1985年)｣、｢追いつめられて(1987年)｣、｢フィールド･オブ･ドリーム(1988年)｣、｢リベンジ(1989年)｣などがあり、監督も手がけた｢ダンス･ウィズ･ウルブス(1990年)｣がアカデミーで作品賞と監督賞に輝き、以後、俳優ばかりでなく製作面でも活躍しています。

ただ、２つのオスカーの影響は大きく、｢ロビンフッド(1991年)｣、｢ＪＦＫ(1991年)｣、｢ワイアット･アープ(1994年)｣などの出演と平行して、ボックス･オフィスのプレッシャーが増してゆくのを感じ始めたということです。そして、自ら製作へ携わった主演作｢ウォーター･･･｣は見事にこけながら、やはり年期の入り方が違うのでしょう。久しぶりの主演監督作｢ポストマン｣の準備も着々と進行中、どう仕上がるか期待したいものですね！ (1997年１月)