Google Earth で遊ぼう


 今回ご紹介するのは、これまでのようなWindowsの裏技でもHTML(ハイパーテキスト)の記述方でもありません。「Google Earth」というフリー・ソフトの遊びかたです。インターネット回線を用いてNASA(米航空宇宙局)提供の衛星航空写真を見られるGoogle Earth、地球上のどこへでも旅することが可能で、その日本語版ソフトは公式サイトから無料でダウンロードできます。公式サイトの指示に従ってソフトのダウンロードとインストールが終わったら、さっそく起動してみて下さい。

画像による目次はここをクリックして下さい 画像による目次はここをクリックして下さい 画像による目次はここをクリックして下さい

 まず、オープニング画面は左端のような(回転する)地球です。このオープニング画面から、任意の場所へ置いたマウスの左ボタンをダブル・クリックすると、その場所が拡大され、同じく右ボタンをダブル・クリックすると縮小されます。また、場所の移動左ボタンをクリックしながらマウスを動かすだけと、いたって簡単であり、たったこれだけの操作で地球上のあらゆる場所を訪れられるのです。たとえば、左の画像のハリウッドあたりにマウスを置き、左ボタンをダブル・クリックし続けると、画面がどんどん拡大し続け(中央の画像)、止めたい時はマウスの左ボタンをクリックします。
画像による目次はここをクリックして下さい
 拡大、縮小および移動の操作は、画面右上の(コンパスのような形をした)ナビゲーターでも行える他、メイン・ウィンドウの左側に検索ウィンドウ(右図)などがあるので、そこへ「東京」と入力して検索すると、画面はどんどん拡大され、最終的に表示されるのが「東京駅(先の右端の画像)」です。なお、この検索機能はデータベースの構築上の問題なのか、日本の地名をいろいろ検索している時、アメリカの地名をアルファベットで検索しても、検索結果が出るとは限りません。

 私の日本の実家である京都山科の「四宮」を検索した後、ハリウッドの住まいである「Poinsettia」を捜した場合、何も見つかりませんが、そういう時はいったん「Los Angeles」といった世界的にメジャーな地名で検索し、日本からロサンゼルス(の市庁舎)へ移動します。それからさらに「West Hollywood」→「Poinsettia」と絞り込みながら検索してゆくと、けっこう見つかるものです。

 検索ウィンドウ以外だと、「Google Earth Wiki@Noblesse-Oblige」のようなサイトがあります。直接Google Earthと関係はありませんが、いわば趣味の「索引(アーカイブ)ページ」ともいえるこのサイトは、独自にGoogle Earthの「お勧めスポット」を紹介しており、かなりカバー範囲が広いのでそこそこ役立ってくれるでしょう。日本の各地方、世界の水陸の造形や建物交通機関、あるいはジャンル毎でお勧めスポットが分類されており、それらを単語検索することも可能です。検索結果はふつう緯度経度で表示され、それをGoogle Earthの検索窓へコピーします。

 また、フリーバージョンに加えて、年間20ドルを支払うと、描画ツール、表データ ファイルのインポート、および高解像度の印刷機能が追加された「Google Earthプラス」にアップグレードできる他、年間400ドルを支払うと、専門家または商業利用者を対象とする、調査、プレゼンテーション、およびコラボレーションツール、「Goole Earthプロ」も利用できます。なお、すでにGoogle Earthとお馴染みというかたへ、先月(11月)よりポリゴン・パスがフリーバージョンでも使えるようになりました。
アマゾン書店からの購入はここをクリックして下さい

 以上でご紹介したのは、Google Earthでもごく一部の機能にすぎません。より詳しく知りたいかたは、様々な関連書籍が書店で購入できる他、面倒ならばアマゾン書店のオンライン販売からも「グーグル・アースの使い方がわかる本」、「地球を新体感! Google Earth入門」、「Google Earth 完全ガイド 自分でつくる世界地図」、「Google Earthで地球を旅するガイドブック」、「Google Earthの歩き方 家にいながら世界旅行」、「Google Earth 操作・活用マニュアル」などを取り寄せられます。

 なお、Google Earth上では、3Dモデルが提供されている場所もあり、それらを見つけるには「3Dネットワークリンク」をダウンロードしなくてはなりません。ダウンロード後、Google Earthで任意の場所に移動してストリーミングが完了すると、ビュー領域にマッピングされているアイコンが表示され、3Dモデルが1点だけある場合は、小さな青い家のアイコンが1つ、複数のモデルがある場所には、色の異なる複数の家のアイコンが表示されます。この複数の家のアイコンがある場所をズームインしていくと、個々の青い家のアイコンに変わるという仕組みです。

 その他、英語に自信があるかたは、「Google Earthコミュニティ」というサイトも参考になるでしょう。あと、Google Earthにはとても及びませんが、「Google Moon」や「Google Mars」というユニークな親戚サイトもありますよ!


お断り 

これらのテクニックを試される場合は、みなさん個人の責任でお願いします。何かの手違いからWindowsが動かなくなったとしても責任は取りかねます。また、読者からのご質問、ご相談へは、当「ハリウッド最前線・サイバークラブ」の会員の皆様を除いてお応えいたしかねますので、それらの点をご了承ください。

横井康和        


Copyright (C) 2006 by Yasukazu Yokoi. All Rights Reserved.

縦書きのメッセージ 目次に戻ります どのWindows Vistaを?