お先に失礼!
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ハリウッド・ベスト10

(2019年2月)



1位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Glass"(ユニバーサル)            スリラー
邦題: 「ミスター・ガラス
ブルース・ウィリス、サミュエル・L・ジャクソン、
ジェームズ・マカヴォイ、サラ・ポールソン主演

週末興業成績/総売上:   1,888万ドル/7,343万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 3,844館/2週間
 
2位:
この映画のオフィシャル・サイト
"The Upside"(STX)              コメディー
ブライアン・クランストン、ケヴィン・ハート、
ニコール・キッドマン主演

週末興業成績/総売上:   1,194万ドル/6,285万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 3,377館/3週間
 
3位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Aquaman"(ワーナーブラザーズ)      アクション
ジェイソン・モモア、アンバー・ハード、
ウィリアム・デフォー、ニコール・キッドマン主演

週末興業成績/総売上:    727万ドル/31,647万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 3,134館/6週間
 
4位:
この映画のオフィシャル・サイト
"The Kid Who Would be King"(20世紀フォックス)
レベッカ・ファーガソン、              ファンタジー
パトリック・スチュワート主演

週末興業成績/総売上:    717万ドル/717万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 3,521館/1週間
 
5位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Spider-Man: Into The Spider-Verse"(ソニー)
シャメイク・ムーア、ヘイリー・スタインフェルド、
リーヴ・シュレイバー(声優)
         アニメ
週末興業成績/総売上:    611万ドル/16,900万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 2,383館/7週間
 
6位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Green Book"(ユニバーサル)         ドラマ
ヴィゴ・モーテンセン、マハーシャラ・アリ主演

週末興業成績/総売上:    548万ドル/4,908万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 2,430館/11週間
 
7位:
この映画のオフィシャル・サイト
"A Dog's Way Home"(ソニー/コロンビア) ファミリー・アドベンチャー
アシュレイ・ジャッド、エドワード・ジェームズ・オルモス主演

週末興業成績/総売上:    510万ドル/3,071万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 3,081館/3週間
 
8位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Serenity"(アビロン)              スリラー
邦題: 「セレニティー:平穏の海
マシュー・マコノヒー、アン・ハサウェイ、
ジェイソン・クラーク、ジャイモン・フンスー、
ダイアン・レイン主演

週末興業成績/総売上:    442万ドル/442万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 2,561館/1週間
 
9位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Escape Room"(ソニー/コロンビア)    ホラー
デボラ・アン・ウォール、タイラー・ラビーン主演

週末興業成績/総売上:    413万ドル/4,777万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 2,192館/4週間
 
10位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Mary Poppins Returns"(ブエナビスタ)   ミュージカル
エミリー・ブラント、リン=マヌエル・ミランダ、
コリン・ファーズ、メリル・ストリープ主演

週末興業成績/総売上:    331万ドル/16,520万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 1,985館/6週間



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日本公開に先がけ、「ハリウッド最前線」
がお届けする、いま話題の映画レポート


 
Replicas
レプリカズ

画像による索引
このスティーヴン・ハーメルの原案をチャド・セント・ジョンが書き、ジェフリー・ナックマノフの監督によるSF作「レプリカズ」は、自動車事故で妻モナ・フォスター(アリス・イヴ)と3人の子供を失った神経科学者ウィリアム・フォスター(キアヌ・リーブス)がクローン技術で妻子を蘇らせようとする物語だ。いわばフランケンシュタイン博士のようなB級映画の主人公を真顔で演じるリーブスは、さすが役者である。彼の演じるウィリアムは、プエルトリコへ拠点を置くバイオテクノロジー会社「バイオニン」で働く科学者で、余命の短くなった人間の意識をロボットに移植するためのプロセスを開発していた。プロセスが失速し、神経をロボットの身体へマッピングすることは出来なかったが、ウィリアムは家族の死の悲しみに暮れながら突破口を見つける。事故の日を境に持てる力を総動員した彼が、後輩のエド・ホィットル(トーマス・ミドルディッチ)の助けを借りて、亡くなった家族の神経のマッピングを保存し、クローン化した彼らへその記憶を再刻印するのだ。クローン人間の作成は法律で禁止されているが、暴走するウィリアムは法の目をかいくぐって研究を続けた。やがて、家族を蘇らせることに成功した彼が、意識をクローンへ移すことでかつての生活を取り戻す。しかし、その技術を手中に収めたい政府は放っておくわけがない・・・・・・全体としてストーリーはかなり突拍子もないといえるだろう。魅力的な実存的な問題が提示されたと思えば、それを完全に放棄する。リーブスの演技は、家族の死を、それが難しい数学の問題であるかのごとく解決しようとするウィリアムを悩ます道徳的および倫理的ジレンマを強調し、彼を中心とした映像は、あまりレンダリングされていない。文字通り、CGIが半焼け(ハーフ・ベイク)処理された映像だ。そして、映画はクライマックスへ向かって前向きに急降下してゆく。おかげで、観客へ突拍子もないストーリーのほころびが目立たないで済む。ただ、人類をハードドライブに入れることができるとさりげなく主張している映画から、いったい何を期待するのか? 結果、本作は先月(1月)11日に全米2,329館で公開され、700万ドル(約7.7億円)前後の興行成績を期待されていながら、公開週末の収益が237万ドル(約2.6憶円)、ランキング初登場で13位に終わっている。リーブス主演の大作としては最悪の数字となった。日本で封切られるのが5月、さあどうなるだろう?



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(2019年2月)

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