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ハリウッド・ベスト10

(2019年11月)



1位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Maleficent: Mistress of Evil"(ディズニー) ファンタジー
邦題: 「マレフィセント2
アンジェリーナ・ジョリー、エル・ファニング、
ハリス・ディキンソン、ミシェル・ファイファー主演

週末興業成績/総売上:   1,937万ドル/6,625万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 3,790館/2週間
 
2位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Joker"(ワーナーブラザーズ)         スリラー
ホアキン・フェニックス、ロバート・デ・ニーロ、
ザジー・ビーツ、フランシス・コンロイ主演

週末興業成績/総売上:   1,925万ドル/27,793万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 3,936館/4週間
 
3位:
この映画のオフィシャル・サイト
"The Addams Family"(ユナイテッド)     アニメ
オスカー・アイザック、シャーリーズ・セロン、
クロエ・グレース・モレッツ、フィン・ウォルフハード(声優)

週末興業成績/総売上:   1,201万ドル/7,310万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 4,102館/3週間
 
4位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Zombieland: Double Tap"(ソニー)      コメディー
ウディ・ハレルソン、ジェシー・アイゼンバーグ、
エマ・ストーン、アビゲイル・ブレスリン主演

週末興業成績/総売上:   1.182万ドル/4,722万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 3,468館/2週間
 
5位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Countdown"(STX)                ホラー
エリザベス・レイル、ジョーダン・キャロウェイ、
タリサ・エリアナ・ベイトマン、ピーター・ファシネリ主演

週末興業成績/総売上:    887万ドル/887万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 2,675館/1週間
 
6位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Black and Blue"(スクリーン・ジェムズ)   アクション
ナオミ・ハリス、マイク・コルター、
フランク・グリロ、リード・スコット主演

週末興業成績/総売上:    838万ドル/838万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 2,062館/1週間
 
7位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Gemini Man"(パラマウント)映画評はここをクリックして下さい         アクション
ウィル・スミス、メアリー・エリザベス・ウィンステッド、
クライヴ・オーウェン、ベネディクト・ウォン主演

週末興業成績/総売上:    407万ドル/4,341万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 3,008館/3週間
 
8位:
この映画のオフィシャル・サイト
"The Lighthouse"(A24)             ドラマ
ウィレム・デフォー、ロバート・パティンソン、
ヴァレリーア・カラマン主演

週末興業成績/総売上:    303万ドル/361万ドル
劇場数/現在までの上映期間:  586館/2週間
 
9位:
この映画のオフィシャル・サイト
"The Current War"(101スタジオズ)      ドラマ
トム・ホランド、ベネディクト・カンバーバッチ、
マシュー・マクファディン、タペンス・ミドルトン、
キャサリン・ウォーターストン、ニコラス・ホルト主演

週末興業成績/総売上:    263万ドル/263万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 1,022館/1週間
 
10位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Abominable"(ユニバーサル)         アニメ
ティム・ジョンソン、トッド・ワイルダーマン(声優)

週末興業成績/総売上:    209万ドル/5,690万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 2,196館/5週間



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Gemini Man
ジェミニマン

画像による索引
この映画の内容を集約すれば、2人のウィル・スミスが登場しても面白味は2倍にならないこと。スミスほど苦しむ姿を演じてきた映画スターが、いったいどれほどいるだろう。「幸せのちから(2006年)」では、幼い息子の世話をしようとする貧しい父親の苦しむ姿を美しく感動的に演じ、「アイ・アム・レジェンド(2007年)」では、世界人口60億人のほとんどが絶滅していく中で生き残ったニューヨークでたった1人の生存者、そして「7つの贈り物(2008年)」では、事故で見知らぬ6人と婚約者を死なせてしまったため自らの臓器をドナーとして提供するためそれに値する良い人を探し求める男の苦しむ姿が印象的だった。いっぽうで、「アラジン(2019年)」の実写版で演じた青い魔法使いの軽さや、来年公開予定のシリーズ第2弾「バッドボーイズ フォー・ライフ」もスミスらしい。しかし、時として彼は深みと苦しみを混同する。この「ジェミニマン」は、その典型だ。(スミスの役柄でなく)企画の開発で20年近く苦しんだ末、ようやく公開へ漕ぎ着けたものの、完全な不発といえるだろう。ダーレン・レムケとデイヴィッド・ベニオフの原案をデイヴィッド・ベニオフとビリー・レイが脚本にまとめ、監督はアン・リー、そしてジェリー・ブラッカイマーが製作陣へ加わるそうそうたる顔ぶれなのに、もったいない。現在51歳のスミスは、悲しげな目、白髪混じりの髪、生まれ持ったカリスマ性を持ち、罪悪感を克服する演技で優れた才能を持ちながら、長年演じてきた自己嫌悪と幻滅が本作の主役であるヘンリー・ブローガンへはマイナスに作用している。幕が開くと、ブローガンは72回目のキルを達成する直前で、1マイル(1.6キロ)以上離れた場所から動く標的を倒す。しかし、若い頃と違って「狙撃マシン」へ徹することが出来なくなったと自ら判断した彼は引退を決意する。その結果、裏切られ、待ち伏せされ、そこから逃走したブローガンがカルタヘナ、そしてブダペストに向かう。味方は昔の同僚であるパイロット(ベネディクト・ウォン)とDEA(麻薬取締局)捜査官(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)だけだ。そんな彼らが敵対する悪役はクライヴ・オーウェンが好演しているものの、あまり説得力はない。使い古された台本と、必要以上に気が散るようなCG効果のおかげで、主演者らの演技は人間味がなくなり、ブローガンの若いクローンはますます作り物に見える。よほどの映画ファン以外へはあまりお薦めしない。



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