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(2017年1月)          


A Happy New Year!
from
Hollywood

今年も「ハリウッド最前線」を
よろしくお願いいたします!



ポールソンは語る

ジョージ・クルーニーやブラッド・ピットらが勢揃いした「オーシャンズ11(2001)」の女性版「オーシャンズ8」は、出演が確実視されていたサンドラ・ブロック、ケイト・ブランシェット、ヘレナ・ボナム・カーターの3人へ、新たにサラ・ポールソン(写真)、ダコタ・ファニング、アン・ハサウェイ、リアーナ、ミンディ・カリング、シャーロット・カークなどのキャスティングが決定しています。エリザベス・バンクスの出演は立ち消えとなったようです。製作が進行中のいま、これだけのキャスティングで撮影現場はどんな雰囲気なのか気になるところ。先日、セス・マイヤーズが司会を務めるトーク番組「レイト・ショー」へ出演したポールソンは、「リアーナの隣に立っていると、パパラッチが写真を撮りまくるけど、私のほうへは見向きもしないの」とリアーナの存在感のすごさを認めました。女性ばかりの撮影現場だと、いざこざが起こりやすいのではと推測されますが、「これだけ多くの女性が一か所に集まって、みんながみんな仲良くできるわけはないと思ってるんでしょ?」とジョークを返したポールソン、実際は「みんな、いい感じよ」とのことです。その他、リアーナを見るたび彼女の歌を口ずさんでしまうことや、とある通販サイトで見つけた「史上最低、悪趣味なパンツ」と思った画像をリアーナへ見せたら「クール」と言われ、ついつい「私もそう思った」と嘘を言ってしまったことなどを語りました。曰(いわ)く、「だって、リアーナ自身が『クール』の象徴なんだもの」。いっぽう、やはり同番組へ出演したカリングは、自分がよくサンドラ・ブロックのアシスタントと間違われることや、リアーナがセットにいるとパパラッチがほかのキャストの存在を忘れるほど、と発言して話題を呼びました。



レプリカントか否か?

SF映画の金字塔「ブレードランナー(1982年)」の続編「ブレードランナー 2049」は、ハリソン・フォード(写真右)が主人公リック・デッカード役で復帰すると決まった当初、ライアン・ゴスリング(写真左)も同じデッカード役で出演するともっぱらの噂でした。しかし、最終的には1作目から30年後のロサンゼルスが舞台となり、ゴスリングはLAPD(ロサンゼルス市警)の警官Kとして30年間失踪していたデッカードを見つけるというストーリーです。注目されているのはデッカードがレプリカントか否か?・・・・・・リドリー・スコット監督がSF小説の大家フィリップ・K・ディックの短編「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を映画化したオリジナル版は、人造人間レプリカント専門の捜査官デッカードによる追跡劇で、1982年の公開当時からファンの間でこのデッカードも人間なのかレプリカントなのかをめぐる熱い議論が繰り広げられており、2012年にスコット監督自身「デッカードは(レプリカントの)ネクサス6」との見解を示しています。今回メガホンをとったドゥニ・ビルヌーブ監督は、デッカードの正体が明かされる可能性について、「いまでも謎と呼べるなら」と言い添えながら、「大切なのはレプリカントをめぐるミステリーの緊張感や、前作で明かされなかった謎を維持すること」と語りました。さらに、「フォードが出演したからといって、デッカードの正体が明らかになるとはかぎらない」と含みを持たせ、これを受けたファンの間で、「デッカードが次世代のレプリカントである」、あるいは「欠陥品である」といった論争が再燃しているようです。ハンプトン・ハンチャーとマイケル・グリーンの脚本で、製作総指揮はスコット自身が務め、封切りは日米とも2017年11月の予定です。



ヒントは誰?

銀河を舞台に家族の愛が紡がれる「スター・ウォーズ・シリーズ」、その家族へ新たな一員として加わったのがフェリシティ・ジョーンズ(写真)です。今月の「お先に失礼!(映画評)」でも取り上げている「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」で主人公のジン・アーソを演じるにあたり、なんと彼女はビヨンセからヒントを得たとか。「ビヨンセって、とてつもない力強さを持ち、自分のやっていることへすべてを捧げる人だと思うし、とても人も良さそうでしょ。それを表現することが重要だと思うの。それに、撮影中は役へ入り込んでしまう。だから家へ帰っても気づかないの。あまりにもアドレナリンが放出されているからでしょうね。帰宅してしばらくしてから『あれ、こんなにアザがある』って感じだったわ」と話しています。そしてジョーンズは、少女たちがジンというキャラクターを尊敬できる点は素晴らしいと考えているらしく、「若い少女たちが(『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の)デイジー・リドリーの演じたレイとかこのジンのようなキャラクターを称えるチャンスがあるって素晴らしいわ。ジンは思いやりや独立心を持ち合わせ、自分の信念を持って生きている人だし、それって若い女の子たちが憧れるところとして素晴らしいと思う」のだそうです。故郷のイギリスを拠点に、学生時代から舞台、TV、映画と着々とキャリアを積み上げ、初のメジャー作品「アメイジング・スパイダーマン2(2014年)」を皮切りとして、「博士と彼女のセオリー(2015年)」ではゴールデングローブ、オスカー、その他の主演女優賞候補となり、続く去年(2016年)もトム・ハンクスとの共演作「インフェルノ」やこの「ローグ・ワン」など破竹の勢いでスターダムを駆けあがるジョーンズ、今後の活躍が楽しみですね!



期待の続編

2005年の予想外のヒット作「ウエディング・クラッシャーズ」は、オーウェン・ウィルソン(写真左)演じるジョン・ベックウィズとビンス・ボーン(写真右)演じるジェレミー・グレイの2人の離婚調停人が巻き起こす大騒動を描いたラブ・コメディー。彼ら2人には他人の結婚式へ紛れこんで大騒ぎし、そこでナンパした女性をお持ち帰りする「結婚式荒らし」という趣味がありました。ある日、2人はクリストファー・ウォーケン演じる財務長官の娘の結婚式へ潜入しますが、ベックウィズはレイチェル・マクアダムス演じる次女クレアに本気でひと目惚れ、そしてグレイはアイラ・フィッシャー演じる末娘グロリアから付きまとわれて、いつもの計画が狂い始めます。わずか4,000万ドル(約44億円)の製作費で興行収益はおよそ2.1億ドル(約231億円)という予想外のヒットで、当然ながら続編製作の噂は何度も聞きながら、これまで実現せずじまいでした。もともと、そこまでのヒットを予想しなかった作品がヒットした場合、その続編を書くのはブロックバスター作とまた違う難しさがあるのでしょう。しかし、最近になって、このビッド・ドブキン監督作の続編が、いよいよ製作へ向けて動き出しているようです。というのは先日、キャストの1人である前述のフィッシャーがNBCの番組「トゥデイ」へ出演した際、パーティでビンス・ボーンと偶然会った時に続編を製作することを聞いたと明かしています。彼女の話だと続編はまだ話し合いの段階らしく、正式に製作決定したか定かではないようですが、(フィッシャー演じる)グロリアのその後がどう描かれるのか楽しみだということです。なお、彼女の最新作はトム・フォード監督第2作となる心理スリラー「ノクターナル・アニマルズ」が先月(12月)9日全米公開されました



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