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1954年6月19日モンタナ州スプリングフィールド生まれのキャスリーン・ターナーは本名がマリー・キャスリーン・ターナー、夫ジェイ・ウェイスとの間には娘レイチェル・アンがいます。レーガン政権当時、ハリウッドの大スターでもトップクラスの1人であったターナーへ成功をもたらすのは、彼女のハリウッド・デビュー作「白いドレスの女(1981年)」でした。ハリウッドにフィルム・ノアールのリバイバル・ブームを巻き起こすきっかけとなった「白い・・・」でシリアスな役柄をこなしたターナーが、続いてスティーブ・マーチンとの共演作「マン・ウィズ・トゥー・ブレインズ(1983年)」や、「ロマンシング・ストーン/秘宝の谷(1984年)」とその続編「ナイルの宝石(1985年)」ではコミカルな演技で幅の広さを見せます。平行してケン・ラッセル監督作「クライム・オブ・パッション(1984年)」も強烈な印象を残した作品です。
ジャック・ニコルソンと共演した巨匠ジョン・ヒューストン監督作「女と男の名誉(1985年)」でゴールデングローブ賞に輝き、同じ年、全米劇場主協会が「スター・オブ・ザ・イヤー」としてターナーを指名した翌年には、「ペギー・スーの結婚(1986年)」の主演でオスカーへノミネートされています。
実写とアニメの組み合わせが話題となった「フー・フレームド・ロジャー・ラビット(1988年)」や「タミー・トラブル(1989年)」でジェシカ・ラビットの声優を務めているのは、トレードマークともいえるセクシーなハスキー・ボイスをかわれたターナーです。また、「偶然の旅行者(1988年)」で「白い・・・」以来7年ぶりにローレンス・カスダン監督のもとでウィリアム・ハートと共演し、この映画ではジーナ・デービスがアカデミー助演女優賞を獲得しました。
「ロマンシング・・・」とその続編で息の合ったマイケル・ダグラスと再び共演した「ローズ家の戦争(1990年)」の後は、脚本に恵まれず、スランプが続きます。ターナー独特のセクシーな役柄は、そろそろ年齢的な限界があったことも事実です。また、彼女の夫は建設基準の違反から起きた火事で死者87人を出し、この事故が彼女のキャリアへ何らかの影響を及ぼさなかったはずはありません。
'90年代前半も「私がウォシャウスキー(1991年)」他、出演作は多くありながら、これといったヒットがないまま低迷していたターナーは、「シリアル・ママ(1994年)」あたりからイメージ・チェンジを図ります。以来、母親役や共演者のサポートへ回ることも多くなりました。グウィネス・パルトロー他との共演作「ムーンライト・アンド・バレンティーノ(1995年)」などがいい例でしょう。
'80年代とはまた違うイメージがそろそろ定着し、今年は「ベイビー・ジニアス(1999年)」が当たったばかりのターナー。相変わらず噂の絶えない「ロマンシング・・・」第3弾は実現するとは思えませんが、年明けには「アマティ・ガール(2000年)」の封切りも控え、まだまだがんばってくれそうな気配です。(1999年11月)
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