お先に失礼!
ホームページ 4月号ベスト10 バックナンバー目次 6月号ベスト10 5月号最新情報
最新ヒット・ポスター集はここをクリックして下さい




 


ハリウッド・ベスト10

(2019年5月)



1位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Avengers: Endgame"(ブエナビスタ)     アクション
ロバート・バート・ダウニー・Jr、クリス・ヘムズワース、
マーク・ラファロ、クリス・エヴァンス、
スカーレット・ヨハンソン、ジェレミー・レナー、
カレン・ギラン、ポール・ラッド、
ジョシュ・ブローリン、ブリー・ラーソン、
ブラッドリー・クーパー(声優)、エリザベス・オルセン主演

週末興業成績/総売上:  35,712万ドル/35,712万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 4,662館/1週間
 
2位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Captain Marvel"(ブエナビスタ)        アクション
ブリー・ラーソン、サミュエル・L・ジャクソン、
ベン・メンデリソーン、ジャイモン・フンスー、
リー・ペイス、マッケナ・グレイス、
クラーク・グレッグ、ジュード・ロウ、
アネット・ベニング主演

週末興業成績/総売上:    831万ドル/41,384万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 2,435館/8週間
 
3位:
この映画のオフィシャル・サイト
"The Curse of La Llorona"(ワーナーブラザーズ/
ニューライン)
                   ホラー
邦題: 「ラ・ヨローナ〜泣く女〜
リンダ・カーデリーニ、マデリーン・マックグロウ、
ローマン・クリストウ、レイモンド・クルス主演

週末興業成績/総売上:    805万ドル/4,183万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 3,372館/2週間
 
4位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Breakthrough"(20世紀フォックス)      ドラマ
クリッシー・メッツ、ジョシュ・ルーカス、
アイザック・クラッグトン、トファー・グレイス主演

週末興業成績/総売上:    681万ドル/2,662万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 2,913館/2週間
 
5位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Shazam!"(ワーナーブラザーズ/ニューライン)
ザカリー・リーヴァイ、マーク・ストロング、   アクション
ジャイモン・フンスー、ミーガン・グッド、
アダム・ブロディ主演

週末興業成績/総売上:    558万ドル/13,121万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 3,631館/4週間
 
6位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Dumbo"(ブエナビスタ)映画評はここをクリックして下さい            アドベンチャー
コリン・ファレル、ダニー・デヴィート、
マイケル・キートン、エヴァ・グリーン主演

週末興業成績/総売上:    349万ドル/10,726万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 2,380館/5週間
 
7位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Little"(ユニバーサル)             コメディー
レジーナ・ホール、ッサ・ラエ、
マーサイ・マーティン主演

週末興業成績/総売上:    347万ドル/3,588万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 2,119館/3週間
 
8位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Pet Sematary"(パラマウント)         ホラー
ジェイソン・クラーク、エイミー・サイメッツ、
ジョン・リスゴー主演

週末興業成績/総売上:    132万ドル/5,265万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 1,655館/4週間
 
9位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Us"(ユニバーサル)               スリラー
ルピタ・ニョンゴ、ウィンストン・デューク、
エリザベス・モス主演

週末興業成績/総売上:    118万ドル/17,288万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 1,255館/6週間
 
10位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Penguins"(ブエナビスタ)            ドキュメンタリー
エド・ヘルムズ主演

週末興業成績/総売上:    114万ドル/581万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 1,815館/2週間



お先に失礼!

日本公開に先がけ、「ハリウッド最前線」
がお届けする、いま話題の映画レポート


 
The Best of Enemies
ベスト・オブ・エネミーズ

画像による索引
アン・アットウォーター(タラジ・P・ヘンソン)は南部の黒人シングル・マザーで、1960年代から1970年代にかけて育児をやりながら公民権運動へ命を捧げていた。いっぽう、C・P・エリス(サム・ロックウェル)はノースカロライナ州ダーラムのKKK支部の幹部であり、その無知と「黒人が街を占拠する」というパラノイアから人種差別を唱え、小心だが地元では力を持っていた。そんな2人がふとしたきっかけで知り合う。1971年のダーラムでは白人の児童の教室と黒人の児童の教室が分かれており、それに反対する住民と支持する住民たちの対立は深まる一方であった。事態を重く見た役所が、アットウォーターとエリスを招いて協議の場を設ける。まわりは白人男性のKKK幹部と黒人女性の公民権運動家が議論したところで、すれ違いに終わるだけだと思っていた。しかし、アットウォーターとエリスはどちらもブルーカラー層の出身で、家族トラブルを抱えているという共通点もあったことから、奇妙な友情が芽生える。それは2人の人生だけでなく、ダーラムの未来をも大きく変えることとなるのだ・・・・・・原作はオシャ・グレイ・デヴィッドソンが1996年に発表した同名のノンフィクションで、ヘンソンとロックウェルのパワフルな演技と、平和と愛が愚かさと偏見を乗り越えて勝利を収める瞬間は、観客へ嬉しい瞬間となるはずだった。それが本作では、やや迷走ぎみである。脚本と監督のロビン・ビセルにとって映画監督デビュー作でもあることが影響しているのであろうか? アットウォーターとエリスの2人の致命的な敵は、会って、昼食を食べ、話をすることを余儀なくされるが、観客はそれがどのようになるか、少なくとも最初は想像することができる。ビセルは、ドノバンの「ハーディ・ガーディ・マン」からビル・ウィザーズの「グランドマーズ・ハンド」へ至る曲に乗せて、ちょっとした会話や面白い会話を展開してゆく。ブルース・マッギルとニック・サーシーが演じる街の長老は、仕立てのいいスーツと比較的洗練されたマナーも彼らの人種差別を隠せない。ウェス・ベントレーが演じるエリスの右腕は、卑劣な風刺漫画のような役柄だ。彼らはみんな、ひどい嫌悪感の塊りのような存在で、彼ら自身の考えにきわめて厳格だから、彼らと比べると少なくともエリスが人間臭く思われる。そして、ロックウェルの演技は、去年のオスカー受賞作「スリー・ビルボード」を彷彿とさせるものがある。私個人としては本作が好きでも、エリスの突然の変化は説得力がない。本当の英雄であるアットウォーターを前にした彼のスピーチは、やはり不自然だ。



[ハリウッド・ベスト10先月号] [バックナンバー索引] [ホームページ] [最新情報今月号] [ハリウッド・ベスト10来月号]


(2019年5月)

Copyright (C) 2019 by Yasukazu Yokoi. All Rights Reserved.

サイトの最新情報 ホ=ムページ サイトマップ