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(2017年3月)          




ウォーラー=ブリッジの新作

イギリスのコメディ・ドラマ「フリーバッグ」でお馴染みのフィービー・ウォーラー=ブリッジ(写真)が、「スター・ウォーズ」のスピン・オフでハン・ソロ主役の映画へ出演することになりました。彼女の役どころは、これまでの「スター・ウォーズ・シリーズ」で人気を博してきたチューバッカやC-3P0、最近の作品で言えば「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」へ登場したアラン・テュディックが演じたK-2SOのようなCG加工されたキャラクターらしく、ストーリーの中で重要な役割を果たすということです。オリジナル・シリーズでハリソン・フォードが演じてきたハン・ソロ役を、同作品ではアルデン・エーレンライクが演じます。その他のキャストには、若き日のランド・カルリシアン役でドナルド・グローバー、ソロの師匠役でウディ・ハレルソン、若き日のチューバッカ役でヨーナス・スオタモ、そして役どころがまだ明らかではありませんがTVシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」のエミリア・クラークらが名を連ねており、メガホンを取るのは「LEGO(R) ムービー(2014年)」や「22ジャンプストリート(2014年)」で知られるフィル・ロードとクリストファー(クリス)・ミラーのコンビです。2018年5月25日の全米公開を目指して、先月(2月)20日、ロンドンのパインウッド・スタジオで公式にクランクインしました。なお、今回同作品への出演が決まったウォーラー=ブリッジは、「フリーバッグ」の他、これまで英TVドラマ「ブロードチャーチ 〜殺意の町〜(2015年)」、「クラッシング(2016年)」、映画「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙(2011年)」、「アルバート氏の人生(2011年)」、「マン・アップ! 60億分の1のサイテーな恋(2015年)」などに出演し、「フリーバッグ」と「クラッシング」では脚本も担当しています。



ジョン・ウィック第3弾

現在、全米でヒット中の「ジョン・ウィック:チャプター2」(日本では今年7月7日公開予定)で主役兼プロデューサーを務めるキアヌ・リーブス(写真)が、早くも第3弾へのアイデアをまとめているようです。曰(いわ)く、「作品のスタートはニューヨークからウィックが脱出しようとしているところがいいと思うんだ。まさにマンハッタン島から出るところさ。その手助けをしてくれるのはボウラー・キング(ローレンス・フィッシュバーン)だよ。ジョン・レグイザモが登場して僕を助けようとしながら『ジョン、無理だよ、君は見捨てられているんだ!』と言ったりとかさ」・・・・・・「サンダー・ロード・ピクチャーズ」と「ライオンズゲート」が製作し、イアン・マクシェーンやルビー・ローズ、トビアス・シーガルらが出演する第2弾は、封切られて数日間で4,000万ドル(約44億円)の興行成績を記録した結果、第3弾の可能性も濃くなってきました。「マトリックス リローデッド(2003年)」などでアクションおよびスタント・コーディネーターを務めた「ジョン・ウィック」第1弾の監督チャド・スタエルスキは、同作品がさらにシリーズ化するならばジョン・ウィックの闇の世界観がもっと広がるとコメントしています。今回の第2弾では殺し屋から足を洗い、平穏な生活を送っていたウィックがイタリア人マフィアのサンティーノ・ダントニオ(リッカルド・スカマルチョ)から妹のジアナ・ダントニオ(クラウディア・ジェリーニ)を殺すよう命じられ、ローマへと向かうストーリーです。ダントニオに借りがあるウィックはもちろん任務を遂行するのですが、その後、ダントニオはウィックの首へ700万ドル(約7.7億円)の賞金を懸けます。群がる敵を倒したウィックがコンチネンタル・ホテルに隠れたダントニオを追いつめてゆくというプロットで、あとはご覧になってのお楽しみ。第3弾がどうなるかは、それからの話です。



水面下の交渉

現在、20世紀フォックスの新作「アンダーウォーター」へクリステン・スチュワート(写真)が出演交渉を行っています。「フォックス・エンターテイメント」製作、「チャーニン・エンターテイメント」プロデュース、監督は「シグナル(2014年)」のウィリアム・ユーバンクが務めるこの作品は、地震災害が起きた後に生き延びようと奮闘する海底科学チームの姿を追う物語です。いわば海底版「アルマゲドン」とも言えるアドベンチャー・スリラーで、草稿は「ダイバージェントNEO(2015)」のブライアン・ダフィールドが書き、「エージェント:ライアン(2014年)」や「ターザン:REBORN(2016年)」のアダム・コザッドがリライトしました。スチュワートの出演交渉はほぼ煮詰まっているらしく、交渉が成立した場合、彼女はこの海底科学チームのメンバーの1人を演じるようですが、まだその詳細は明らかになっていません。今月(3月)よりルイジアナ州ニューオリンズで撮影が始まると発表されています。ただ、スチュワートは以前、これまで自らが出演してきた映画は最悪なものも多く、(自らが)期待していたような形となった作品は「ほんの一部」であると発言していたため、同作品への出演も慎重になっている可能性があるようです。そんなスチュワートは17分の短編映画「カム・スウィム」で監督デビューを果たし、今年の1月にサンダンス映画祭でプレミア上映されました。そして、再びメガホンをとる新作は銃規制をテーマにした短編だといいます。いっぽう、女優としてもニコラス・ホルトと共演したSFサスペンス「ロスト・エモーション」が今月(3月)4日から、またジェシー・アイゼンバーグと共演したウッディ・アレン監督作「カフェ・ソサエティ」が5月5日から日本公開される予定です。



リーヴス監督で決定

ワーナーブラザーズの新作「ザ・バットマン」の監督へ、「クローバーフィールド HAKAISHA(2008年)」や「猿の惑星:新世紀(ライジング)(2014年)」のマット・リーブス(写真)監督が正式決定しました。ワーナーとリーブス監督の交渉決裂が報じられてから1週間足らずで事態は一転したことになります。当初、バットマン役で主演するベン・アフレックがメガホンも兼ねる予定だったのを、演技へ集中するため1月下旬に監督を辞退、ワーナーは新監督の第1候補としてリーブス監督へオファーを出しました。しかし、7月14日全米公開予定の「猿の惑星:大戦記(グレート・ウォー)」の仕上げ(ポスト・プロダクション)の真っただ中であるリーブス監督と、一刻も早くクランクインにこぎつけたいスタジオの見解が一致せず、交渉は決裂したと報じられていたのです。その数日後の先月(2月)23日、リーブス監督は、「子どもの頃からバットマンの物語が大好きだった。人の心をつかんで離さない象徴的なキャラクターへ深く共感してきた」と声明を発表し、「バットマンについての新たな解釈を大スクリーンへ展開する壮大でエモーショナルな仕事を、ワーナーブラザーズとともに取り組めることへとてもワクワクしているし、光栄に思う」と意気込みを語りました。この「ザ・バットマン」は昨年のヒット作「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」でアフレックが演じたバットマンことブルース・ウェインを主人公にした単独映画で、アフレックとジェフ・ジョンズの執筆した脚本をクリス・テリオ(「アルゴ」)がリライトしているようです。公開日はまだ発表されていません。いっぽう、リーブス監督がメガホンをとった、「猿の惑星:新世紀(ライジング)」の続編「猿の惑星:大戦記(グレート・ウォー)」は今秋公開を予定しています。



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