カジュアルにフレンチを


 フレンチといえば、これまで京都のフレンチトーマス・ケラーのフレンチなどをご紹介してきましたが、それらはどれもハイエンドなレストランでした。いっぽう、今回ご紹介するレストランは気軽に行けるお店ばかりです(便宜上、料理の写真へ番号を付けてありますが、これらの番号は店と無関係です)。

Maison Richard
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■Maison Richard

www.maisonrichard.com
707 N. Stanley Ave., Los Angeles
323-655-7777

 1977年、フランス出身のオーナー・シェフ、ミシェル・リチャードがこの店をオープンした時は、サード通りとロバートソン通りの角にありました。スタッフとかは昔から変わっていませんが、以前は「Michel Richard」という店名だったのが、2010年の引っ越しを機に「Maison Richard」へ名前を変えました。このお店を始めたリチャード自身は現在、ワシントンDCで「Central Michel Richard」を運営しています。

 レストラン以外にフレンチ・ベーカリーとしても有名で、一口サイズのケーキがあるロサンゼルスでは数少ないお店です。その他、パンやチョコレート、そしてクッキーも、新鮮で自然の素材へこだわっています。また、誕生日、出産、企業のパーティー、結婚式といったあらゆるイベントへの出前(ケイタリング)から、グルメ・フードやワインのギフト用バスケットを好みに応じて作ってくれるので便利です。

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#1
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#3
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#4
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#5

 写真は左から「エスカルゴ(#1)」、「シュリンプ・サラダ(#2)」、「エッグ・ベネディクト(#3)」、「チキンとマッシュルームのパフ・パストリー(#4)」、「ケーキ(#5)」。ここのエッグ・ベネディクトは変わっていて、パンをくり抜いたところへ卵を落とし、一緒に焼き上げてあります。

Cafe Stella
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■Cafe Stella

cafestella.com
3932 W. Sunset Blvd., Los Angeles
323-666-0265

 シルバーレイクにある「Cafe Stella」は典型的なパリのカフェのイメージです。週7日オープンで、日曜以外は朝の9時からやってます。朝ごはんばかりでなく、ステーキ類からエスカルゴやベイクド・クラムまで幅広いメニューと、クランブレー(クレームブリュレ)をはじめとするデザート類もいけます。

 夜はけっこう待たされる時があるので、予約を入れてから行ったほうが無難でしょう。雰囲気はとてもいいお店ですが、一つだけ欠点はサービスもフランス的というか完全なマイペースです。たとえば、昼間行ってレモン・リコッタ・パンケーキとサーモン・ベネディクトを頼むと、テーブルへ着いて勘定を済ませるまで30分の時もあれば、空いているにもかかわらずテーブルへ案内されるまで10分ぐらい待たされたりします。夜など20分待たされてようやく座っても、アペタイザーが出てくるのに30分、そしてメインの料理はそれから30分経って出てくることも珍しくありません。そんなマイペースなサービスがパリらしくて気にならないという方へは、申し分のないお店です。

 そのあたりが原因で、全般的な評判はいい反面、厳しい評価をされることもあります。ただ個人的に店の雰囲気やメニューが気に入っているので、よく行くフレンチの1軒です。やはりカジュアルなフレンチを紹介するなら外したくないレストランだといえます。

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#6
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#9
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#10

 写真は左から「レモン・リコッタ・パンケーキ(#6)」、「サーモン・ベネディクト(#7)」、「ポシェット(#8)」、「フレンチ・オニオン・スープ(#9)」、「ルー・ド・メール/スズキ(#10)」。

Little Next Door
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■Little Next Door

thelittledoor.com
8142 W. 3rd St., Los Angeles
323-951-1010

 サード通りのフレンチ「Little Next Door」は、以前「ボヘミアンの異国情緒」でご紹介したフレンチ・モロッカン「The Little Door」のすぐ近くで姉妹店、こちらのほうがカジュアルです。新鮮な食材を使った昔ながらのフレンチから現代風のブランチ、ランチ、そしてディナー・スペシャル、あるいはサンドイッチからサラダ、卵料理、オリジナルのジャムまで様々なメニューを取り揃えています。加えて、世界中から集めた豊富なワイン・セレクションも、この店ならではです。

 先のMaison Richard同様、このお店もオーガニックな焼きたてのパンやパストリーを売り物にしているので、食事だけでなく、エスプレッソとマカロンで午後のひと時を過ごすのも悪くないでしょう。ただし、Maison Richardほどパストリーの種類は多くありません。

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 写真は左から「壁に並んだワインのセレクション(#11)」、「チーズ・プラッター(#12)」、「ルッコラのサラダ(#13)」、「マッシュルーム・ヴォル・オ・ヴァン(#14)」、「ステーキ・フリートス/ステーキ&フライズ(#15)」。ほんの一部の写真しか載せていませんが、エスカルゴやフレンチ・オニオン・スープといったフレンチの定番メニューは今回ご紹介するどのレストランにもあります。

 上記3店の他、「肉を食べるなら・・・・・・ユーロ・スタイル篇」でご紹介した「L'Assiette」なども、比較的手軽にフランス料理を楽しめます。またL'Assietteと限らず、ロサンゼルスの数あるワインバーの多くがカジュアルなフレンチを出しており、それらの一部は以前「ワイン・バー」でもご紹介しました。

横 井 康 和      


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