ハンバーガー・コンツェルト・・・・・・京都篇


 今やハンバーガーの店といえば日本中に腐るほどある中、その多くがファーストフードのチェーン店です。それらはさておき、ちゃんとしたレストランでハンバーガーを出す京都の店を、いくつかご紹介したいと思います。(便宜上、料理の写真へ番号を付けてありますが、これらの番号は店と無関係です)。

Kyoto Nick Stock
画像による目次はここをクリックして下さい
■Kyoto Nick Stock

nick-stock.com
京都市南区西九条鳥居口町1 イオンモールKYOTO sakura棟1F
050-5595-7146

 この「肉が旨いカフェNICK STOCKイオンモールKYOTO店」という長ったらしい名前の店は、その名のごとく肉が売り物で、中でもハンバーガーやホットドッグを前面に押し出しています。経営は「京都勝牛」と同じ株式会社ゴリップで、京都が本社です。

 ファーストフードではありませんが、NICK STOCKは2019年11月末日現在、東京へ4店舗、神奈川と広島へそれぞれ1店舗ずつ、京都、大阪、愛知、福岡へそれぞれ2店舗ずつ、全国で合計14店舗をチェーン展開しています。京都勝牛は急激にチェーン店を展開した結果、どんどん質が落ちているいっぽう、同じ肉料理でもNICK STOCKは出す料理の性格からチェーン店も拡げやすいようです。

 あと、ニューヨークのブルックリンを感じさせる店を目指しているだけあって、パンケーキも売り物の一つですが、全体としては日本人の思い浮かべる「ブルックリン」だといえます。

画像による目次はここをクリックして下さい
#1
画像による目次はここをクリックして下さい
#2
画像による目次はここをクリックして下さい
#3
画像による目次はここをクリックして下さい
#4
画像による目次はここをクリックして下さい
#5

 写真は左から「ハンバーガー(#1)」、「熟成牛ハンバーグ(#2)」、「サーロインステーキ(#3)」、「タンドリーチキン(#4)」、「サラダ(#5)」。

Eggs'n Things
画像による目次はここをクリックして下さい
■Eggs'n Things

www.eggsnthingsjapan.com
京都市下京区東洞院通り四条下る元悪王子町47-4
075-353-5009

 ここ「Eggs'n Things(エッグスン・シングス)」はもともとハワイの店で、パンケーキとかエッグベネディクトなどを出しています。やはりファーストフードではありませんが、京都四条店が関西で3軒目、東京原宿店で始まった日本の店舗は、今や東北1軒、関東11軒、東海3軒、関西6軒と、合計21店舗まで増えています。同じハワイでも、河原町通りへ日本1号店をオープンしてすぐに閉まった「Maui Mike's」とえらい違いです。

 日本のEggs'n Thingsでアメリカの観光客が多い理由の一つは、マニュアルさえあれば学生アルバイトでも作れるようなメニューが、逆にアメリカの家庭の味を思い起こさせるのでしょう。日本ではその朝食アラカルトを中心としたボリューム感のあるグランドメニュー以外、ディナータイムにハワイを感じられるロコフードやドリンクなども出しています。

画像による目次はここをクリックして下さい
#6
画像による目次はここをクリックして下さい
#7
画像による目次はここをクリックして下さい
#8
画像による目次はここをクリックして下さい
#9
画像による目次はここをクリックして下さい
#10

 写真は左から「ハンバーガー(#6)」、「エッグ・ベネディクト(#7)」、「Wチーズとソーセージのバーベキュー・ソース・オムレツ(#8)」、「ストロベリー・ホイップ・クリームとマカデミア・ナッツのパンケーキ(#9)」、「パパイヤ・パンケーキ(#10)」。

SVB Kyoto
画像による目次はここをクリックして下さい
■SVB Kyoto

www.springvalleybrewery.jp/kyoto/
京都市中京区富小路通錦小路上る高宮町587-2
050-5594-3227

 一昨年(2017年)の9月7日にオープンしたこの「SVB(スプリングバレーブルワリー 京都)」は、昔ながらの町屋を改造したクラフトビールの店で、そこへ今のような醸造所まで作るのは、かなりの資金がかかり、メジャーな企業でないと出来ません。調べてみるとビール醸造所「スプリングバレーブルワリー」は早い話がキリンでした。

 錦市場からほど近い築約100年の町屋をリノベーション、最先端のクラフトビールを生み出す醸造所を併設し、それとマッチした「和クラフト」料理がこの店の売り物です。お薦めはランチメニューのSVB京都ハンバーガー、また初めての方へは6種類のクラフトビールをテイスティングできるビアフライトや、それぞれのビールに合わせた付き出しとのペアリングセットがお手軽でしょう。

画像による目次はここをクリックして下さい
#11
画像による目次はここをクリックして下さい
#12
画像による目次はここをクリックして下さい
#13
画像による目次はここをクリックして下さい
#14
画像による目次はここをクリックして下さい
#15

 写真は左から「SVB京都ハンバーガー」(#11)」、「6種類のクラフトビールをテイスティングできるビアフライトと、それぞれのビールに合った付き出しとのペアリングセット(#12)」、「入ってすぐ左側の醸造所に並んだタンク(#13)」、「スペアリブ、ローストチキン、ビーフステーキの肉コンボ(#14)」、「釜揚げしらす、九条ねぎ、焦がしバター醤油のピッツァ(#15)」。

 これらの3軒の他、やはり錦市場からほど近い東洞院通り(大丸百貨店の裏)へロサンゼルスで馴染みのハンバーガー屋「Shake Shack」がオープンしています。そして大丸の裏といえば、もう1軒「J.S. BURGERS CAFE京都店」もあり、ここのハンバーガーは自家製の全粒粉バンズとボリューミーな粗挽きビーフパティを使っています。

 あと、新京極の映画館MOVIX 京都南館2階へオープンした「MOTION DINER」は、映画の前後にハンバーガーを食べたい時に便利です。また、京都御所南のフレンチ・レストラン「Blanc Pierre」がハンバーガーをランチで出している時は、試してみる価値があります。最後に山科の「お肉のスーパーやまむらや」で午前10時から午後2時まで限定販売しているハンバーガーは、さすが肉屋といえる内容です。どこの店であれ、せっかく食べるならファーストフードでなく、ちゃんとしたハンバーガーを選ぼうではありませんか!

横 井 康 和      


Copyright (C) 2019 by Yasukazu Yokoi. All Rights Reserved.

そば粉でクレープ・・・・・・京都篇 目次に戻ります